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ここは奴隷の控え室、男女の区別は無い、両脇の壁一杯に木製のベンチが設

えてある。

今ここに居るのは私が押さえた4人の内の3人と売れ残った22歳の娘だ。

取り敢えず3人を放置し娘の前で腰を落として話掛けた。

「少しお話を聞かせてくれるかしら?」

娘はオドオドしながらも返事を返した。

「はい、何でしょうか?」

「貴女がここへ来た経緯を聞かせて欲しいのだけど良いかしら?」

それを受けて彼女は奴隷となった経緯を訥々と語っていった。

涙を流しながら話す彼女を抱きしめセリアは口を開いた。

「悪いけどそれが事実かどうかは確認を取らせて貰うわよ、いいわね?」

「はい、勿論ですこの期に及んで嘘はつきません」

「判ったわ、じゃあ今は貴女を私が買ってあげる、その代わり嘘だったら奴

隷に逆戻りよ?本当だったらまたその時考えましょう、いいわね?」

「はい、有り難う御座います」

そう言いながら彼女は私の手を両手で握り泣き崩れた。

彼女を落ち着かせその場を離れ3人の元へと向き直る。


ダークエルフは置いておき、目的の彼女の前で腰を落とし話掛ける。

「貴女の名前は?」

「ニナです」

「そう、宜しくねニナ」

そして隣のハイエルフに話掛ける。

「御名前をお聞きしても宜しいでしょうか?」

「お初にお目に掛かります、ソフィ・アレーシュと申します、セリア・トラ

ーシュ様」

「宜しく、ソフィ様、掻い摘まんでは聞きましたが帝国での経緯をお聞きし

ても?」

「ええ、構いません、事の始まりは第1王子が病弱な妃様を貰った事から始

まります、年を追う毎に妃様は体調を崩されていき、子を成す所では無くな

ってしまったのです、それを危惧した皇帝陛下が秘密裏にニナを買い求め、

孕袋として育てていたのです、そして妃様がどん底の時に妃様の子を諦めニ

ナと子を成す様、王子に陛下が言い渡したのです。それでも王子は頑なにそ

れを拒み、妃様に献身的に尽くしました、そして漸く医者から妃様と子を成

す許可が下りたのです、王子はただ子を産ませる為だけにニナを自分に宛が

って妃様を見捨てた陛下を嫌っているのです、そしてもう子を成せるのに何

時までもニナを置いておく陛下が許せなかったのでしょう、執拗にニナの処

分を迫りそれを何とか留めようと私が手を尽くし処分は免れましたが、奴隷

で売っても死にはしないと一歩も引かず、売り言葉に買い言葉でそれなら私

毎2人を売り飛ばしてくれと・・・」

それを聞き終わったセリアは溜息を吐きつつ言を零した。

「それじゃ誰も悪い人が居ないじゃないですか」

セリアは気を取り直してソフィに話掛けた。

「ニナはセリア商会で引き取ります、それでソフィ様は帝国でどういったお

仕事を?」

「私は帝国で情報政務指導官と言う、大雑把に言えば国の”在り方”を政策、

施行を含め指導する役目で、もっと簡単に言えば”良識”の指導です」

「そうですか・・・戻れませんよね?帝国には?」

「アハハ・・・無理・でしょうね切れちゃいましたからクビですかね?」

「それじゃここで暫く働きませんか?従業員の”良識”指導官として?」

「え?ここでですか?」

「ええそうです、ここ、私の会社になったんで」

「え~~~~~~いつの間に?」

「ついさっきです、私が買い取りました」



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