表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/590

火遊びの代価

セリアに言われ商品を引っ込めた案内役は支配人室へとやって来ていた。

「支配人、セリア様が相当お怒りですぐに来いと言っておられます」

「私も知らんぞ、知っていてお出でになったのではないのか?」

「私もその為に要らしたと思っていたのですが、どうも知らなかった様です」

それを聞いて絶句した支配人だが確認を怠った責は此方に有るのは明白だっ

た。

「・・・何という間の悪さだ、引き寄せられたとでも言うのか」

「取り敢えず誠心誠意説明して誤解を解かれた方が懸命かと」

「そうするしか無かろうな」

支配人は溜息を付くとVIPルームへと向かった。


「お待たせ致しました、セリア様」

そう言いつつ入室してきた支配人はセリアと目を合わせようとはしない、そ

んな支配人にセリアは平静に努め声を掛けた。

「・・・お話を聞かせて頂けますか?」

「畏まりました、連絡を頂いたのは随分と前なのですが要約致しますと帝国

の第1王子の妃様の御容体が大層良くなり子を授かれる迄になったとかで孕

袋は要らなくなったので処分したいと相談されたのです、人では無いと申さ

れましたので事実上の処分か売却と返信したのですが、向こうの経緯はどう

あれこちらに送り届けられたのはあの御二方で、こちらも困惑しご連絡した

のですが”売りたければ勝手に売れ”と言われ、御本人にも確認したのですが

”この子を売るなら私も奴隷だから売れ”の一点張りで、それで困り果ててい

た所にセリア様が要らしたのでてっきり御存知で引き取りに要らしたものだ

と思いまして、帝国の意向上買い取りと言う形で引き取られるのかと思い、

出品させて頂いた次第です。」

セリアは暫く考え口を開いた。

「貴方に非は無いと言いたいのかしら?」

「誠に申し訳ありませんが」

「私が来た事で誤解招いてしまった事は認めましょう、然し、約定でハイエ

ルフは罪人で在っても奴隷にはしない事になっている筈です」

「それは・・・・」

「私達一族と判っていてあの様な痴態を衆人環視の元に晒したのは、許され

る事では有りませんよ!」

「申し訳・・ありません」

「では1つお聞きします、貴方が支配人だと言う事は、この市場の経営者は

他に居ると言う事ですね、それは誰ですか?」

それを聞いて支配人は私の後ろの、部屋の隅に立つ案内役をチラリと見た。

セリアはそれに気付き、少し間を置いてゆっくりと振り向き案内役の男を

見据える。

「どう言う事か説明して貰いましょうか?」

それを見た男は前と同じ様に困った顔で両手を上げて振っている。

「イヤイヤ、私は2代目で見習い中です、親父が死んで実質経営者ではあり

ますが・・・」

セリアは振り向かないまま支配人に問い掛ける。

「支配人、今回のこの采配は誰の提案かしら?」

支配人はドギマギしながら返事をした。

「そ・そこの案内役に提案されて・・・・」

「そぉ~貴方なの、案内役さん?私の後ろで反応を見て楽しんでいた訳ね、

私達一族とセリア商会に喧嘩を売ったのだから、買ってあげるわ!命しらず

ね?子供じゃ無いんだから遊びだったなんて言い訳は聞かないわよ?」

案内役の顔色が蒼白へと変わっていき、何も言えずにガックリと項垂れてい

る。

レイピアの束に手を掛けているセリアは静かに案内役へと言い放った。

「ここテレイヤの領主様に突き出せば確実に死刑なのだけど貴方に選ばせて

あげるわ、大陸約定を破った貴方ですもの、証人も居る事だし今此処で貴方

の未来を終わらせたとしても何も問題無いわ、それともここを買い取られ、

罰として飼い殺しにされるのとどっちが良いかしら?」

「・・・買い取りで・御願いします・・・」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ