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神言

1時間近く走り昼になったのでさっきのお詫びも含めお昼ご飯を奢る事にし

て車を止めている。

「さっきはすいませんでした~ちょっと寝不足と旅の道連れが出来て嬉しく

てテンション上がっちゃって」

「いえいえ、構いませんよ、然し本当に速いですね車は」

「そう言って貰えると嬉しいです~」

目を見開いて見詰める2人に構わずぽんぽんとテーブルセットから何から収

納から出していく。

リベリオで仕入れておいた熱々の料理と冷えたエールで乾杯だ。

「あの~?どうして黙っているんでしょうか?確かにお食事の時は御行儀が

いいですけど?」

「あの~今どこからお出しになったのでしょうか?」

「・・・・・・あ~気にしないでくださいね~冷めない内に食べましょう?」

セリアは不味いと思い話題の転換を図った。

「そう言えばハンスさんはどうしてアルリアにおいでになったのですか?」

「そうですね・・セリアさんにならお話しても良いかも知れませんね」

ハンスはそう言うと訪れた、事の顛末を包み隠さずセリアに語った。

「そうなんですか、ハンスさんも”持って生まれたもの”に振り回されている

んですね」

「!ちょ、ちょっと待ってください、今”持って生まれたもの”と仰いましたが

私はそれがそうだとは思っていませんでした、何故そうだと思われたのです

か?」

「え?だって魔族さんて神様の子孫ですよね?」

「は?初耳なんですが?」

「そりゃそうですよ~悪さをして地に落とされましたなんて恥ずかしくて神

様が言える訳無いじゃないですか~魔族さんは神様と人族のハーフなんです

よ~?上神の呪いで色とか形とかちょっと変わっちゃってますけど~」

「・・・・・・・・」

「それでね、人族の魂には”神の雫”と言うのが溜まっていて人が死ぬとそれ

が解放されて神様の元へ帰って行くんですよ~あ~魔族さんには雫は溜まり

ませんよ~封印されてますからね~元神様だった影響で魔族さんの魂に入ろ

うとして弾かれるです~それが魔族さんには快感に感じるんですね~多分で

すけど封印が原因ですね~それで大昔にその快感に打ち勝てなくて人族を大

量虐殺した魔族さんが居てその影響が今も人族の心の傷となって残っている

んですよ~、当の本人は寿命を付けられてとっくの昔に死んじゃっているん

だからもう許してあげればいいんですけどね~子孫に罪なんか無いんですか

らね~」

「・・・あの・・・何故そんな事を知っているんですか?」

「あれ?私何か言いましたか?~」

眠気に満腹とエールのトリプルパンチでノックダウン寸前のセリアである。


ぐっすり眠るセリアの横で彼女を見詰める2人の魔族は夕陽に照らされ優し

く微笑んで居るのであった。





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