初の男性商会員
「所でカリアス、今私の手元にお前が創った商品が3つ有る」
「盗まれたものを除いた他の行方は判るか?」
「2つは直売だから判りますが残りはトリスタの奴隷市場を通しているので
判りません、市場に聞いて果たして教えてくれるかどうか」
「そうか、お前いきなり言葉遣いが変わったな?」
「え?いや、それは・・雇い主ですから・・・」
「その言葉遣いなら我が社でやって行けるだろう頑張るのだぞ?期待してい
るからな?」
「はっ!ご期待に応えられる様、頑張らせて頂きます!」
「で、2つの行方は?」
「1つはミレーヌ商会で、もう1つは帝国の男爵ですね」
「帝国の方の目的は?」
「孕袋ですが販売は5年前なのでまだ少し早いかと」
「判った、じゃあお前はこれを創っておけ、イメージ図面と魔法陣、手順書
は私が用意しておく、お前がさっき行っていた酒場は宿屋もやっているのだ
ろう?あそこにうちの身内を6人置いていくから手伝わせろ、3人、いや4
人の魔力なら10日で出来るだろう資金も置いていく、足りなければ使え」
カリアスは図面を見ながらセリアに聞いた。
「これは、何ですか?」
「これはトレーラーと言う物だ、様は荷車だな」
「判りました、で、代表はどちらへ?」
「セリアでいいぞ?私はトリスタへ行ってくる」
「それとこれだけは言っておくぞ、今はお前に合わせたが、あれは物では無
い、人だ、そして私の眷族になっている、今後物扱いする様ならお前の老後
はやって来なくなるぞ?そこに立っている彼女もそうだ、もう私の眷族だか
らな」
そう言って彼の後を指差した。
それを受け彼女は膝を着き口を開いた。
「お初にお目に掛かります主様、ユリと申します。今後誠心誠意尽くします
ので宜しく御願い致します。」
「えっえっ!?どう言う事ですか?」
カリアスが後ろを振り返り動転している。
「私が治したに決まっているだろう?
それとユリ!お前はユリでは無い、ユリ・セリアージュだ、もうホムンクル
スでは無い、自己紹介の時はセカンドネームをいれなさい」
「心得まして御座います」
「カリアス、1つ教えてやろう、私なら”人”と見分けが付かないホムンクル
スを成人で創れるぞ?お前にはその意味が判るだろう?」
「・・・・魔導・・・錬金術師!?・・貴女様は・・神ですか?・・」
「私は”人”だ、それを忘れるなよ?・・ユリ!お前もカリアスを手伝ってや
れそれとサラとミラを連れて服を揃えてきなさい」
そしてカリアスの耳元でセリアは囁いた。
「もし彼女が清らかな躰でなかったら殺さずとも助け上げる事は無かったぞ
、彼女に感謝するんだな、お前がまともだと証明してくれたんだからな」
カリアスはニヤリと笑うと自信たっぷりに言い放った。
「セリア様御安心を、私は女性”などには”手を出しませんから!」
それを聞きセリアが絶句した。
「・・・そうか、そっち側だったのか、なら我が商会では少し辛いかも知れ
ん、何せ男性商会員はお前1人だからな」
「実はホムンクルスを創った切っ掛けがその事なんです、ですが私には男性
を創る事が出来なかったんです、夢ですよね?自分が創り上げた男に抱かれ
るなんて!」
「そっちで、そっちですか・・・」
ちょっとカリアスが可哀想に思えてきたセリアはせめてやる気を出させてや
ろうとリップサービスをしてやることにした。
「お前が成果を出せば、分身位なら創ってやらんでもないがな」
「本当ですか!?頑張ります!!」
男はどうでも良いセリアである。
そしてセリアは明け方近くまで魔法陣プログラムと手順書を作っていたのだ
った。




