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十人十色

ミレーヌ・アールステットは帝都の定宿の自室のソファーに寄り掛かり目を

瞑って頭を背もたれに乗せて物思いに耽っていた。

あれは一体何なのだろうか。馬も居ないのに勝手に動く馬車?いや、車?自

動で動く?

自動車?としか言い様が無い乗り物、馬車より数段速く餌も要らない。

しかも乗り心地も馬車の比ではない、周りは結晶板ガラスが嵌まってい

て風も当たらず快適そのもの、如何すればあんな物を考えつくのだろうか、

”とけい”から始まり”すまほ”に”自動車”この極短期間にあれ程の物を考え付

くなど到底考えられない、まだ異世界の代物と言われた方が理解出来?・・

・まさか本当に異世界の知識?いや、まさかそんな事などある筈が無いわね、

この私の商人人生で初めての衝撃の三連チャンですもの、驚き過ぎて疲れて

いるに違い無いわね、まさかこれ程までに商才に差が有るとは思いもしなか

った、私もまだまだね、共和国随一と言われのぼせていたんだわ、今一度気

を引き締めて”あの方”を見習わないといけないわね。

(それにしても、欲しいわね、あの自動車)

まさか全て当たっているとは露程も思わないミレーヌさんであった。




兵士が戻り始めたと連絡を受けてから既に10日、開戦後の連絡兵が戻らな

かった事で敗戦は確実視していた、戻った兵士は五千足らず、もう戻って来

る兵士は日に1人か2人、ほぼ予定通りではある、専属兵士だけではここま

で減りはしなかっただろう、民兵を主力にしたのは正解だった、これで暫く

は食料も間に合うだろう、自領の存続の為に他国を利用する事など当たり前

ではないか・・・・


こうするしか無かった、他種族を見れば本能で襲い掛かる種族に融和など土

台無理な話なのだ、私1人ではどうする事も出来ない、こんな考え方の違い

過ぎる種族の中に私を生み落として、神は一体私に何をしろと言うのだろう、

同胞を間引く事でしか平穏を得られない種族に、未来が有るとは到底思えは

しない、いっその事滅んでしまえと思う、絶好の好機だと言うのにオークも

オーガもあれだけ小競り合いを繰り返していたと言うのに攻め入る素振りす

ら見せない、いつか攻めてくれると渇望していたと言うのに・・・・・




私はサラ、ミレーヌ商会会長のミレーヌ・アールステット様の護衛をしてい

る。

私は今、ソファーに持たれ掛かり黙考されているミレーヌ様の御側で待機し

ているただ佇んでいる訳では無い、護衛なので当然周りを警戒している。

ただ立っているのも暇なので私の考えた暇つぶしは”考える”事、今日は久し

振りに新規でお会いした人が5人も増えた、1人は多分私と同じホムンクル

スだ、コイツは私より弱い戦闘訓練などは受けてはいないのだろう、そして

エルフのヒーラー、コイツも戦闘力は高くは無いやれば私が勝つだろう、残

りの2人は獣人とダークエルフ、コイツらは私より強いのは間違い無い戦い

方によっては勝機も在るかもしれない、問題なのはもう1人だ、残念ながら

私にはあの人の底が見えなかった、覗いた時のあの吸い込まれる様な恐怖感

を味わった事など初めての体験だった、出来る事なら近くに寄りたくはない

緊張感が半端ではないのだ、叶うなら離れた木陰からそっと観ていたい、敵

では無いので襲われる事は無いのだろうが、近くに来られると汗が噴き出し

てくる、まるで自分に向けて巨大な壁が倒れ掛かって来る様な圧迫感と恐怖

感が押し寄せて来る、それが堪らない!一体あの人はどれ程強いのだろう?

あぁ、戦ってみたいその強さをこの躰で味わってみたい!”あの方”に打ちの

めされてみたい!この躰に刻み込んで欲しい!私は貴女の物なのだと!初め

て会ったその瞬間に私の躰に衝撃が走り悟った、”この方が私の全てを捧げ

る御主人様”なのだと。

そしてサラは望みを叶える為にある計画を”色々と考え”ついたのだった。



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