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次元の違い

「おい、60が突破されたぞ!次70担当はデュラ(ハン)かガー(ゴイ

ル)ちゃんだな?2人はどこ行った?」

「さっきケロちゃん(ケルベロス)がやられた時に出てったぞ?」

ミノ(ミノタウロス)はそう言うと他人事の様にそっぽを向いた。

「野郎共逃げやがったな、根性無しが!」

そう憤っているのは100階層担当のレヴィちゃん(リヴァイアサン)であ

る。

「ミノ!お前が行け!」

「えっ?嫌だよ!俺60担当だし死んでリポップ出来ても切られりゃ痛いだ

ぞ?60じゃ意味無いから80担当に行かせりゃ良いじゃん?」

それを聞いてか、80担当の死神の姿が徐々に薄くなり誰にも気付かれずに

消えていった。

「しにが・・は居ないな、おい!グリちゃん(グリフォン)お前が行ってく

れ!」

我関せずで羽根繕いをしていたグリフォンは突然の名指しに狼狽えている。

「じゃぁ決まりだな、準備宜しく!」

泣きそうな顔に{あんなのに勝てる訳が無い}と書いてあるが、誰も察して

くれないグリフォンが哀れであった。


その後、順調に攻略は進み、グリフォン、バハムート、ベヒモス、リヴァイ

アサンと倒しベルゼダンジョンの踏破は4日の昼頃には完了した。

昼食後に火のダンジョン、クトウの町に異動し休日を挟み6日からスタート、

いつもの様に順調に攻略は進んだが50層の階層主を倒した途端にそれは起

こったのだった。




「あら?サラマンダー珍しいじゃない幽体でここまで来るなんて」

「久しいなウンディーネ、シルフは何処に居る?」

「シルフに用が有るなら少しお待ちなさい、今は朝の湯浴みの最中よ、乗り

込む訳にもいかないでしょう?」

「そうか、では待たせて貰う」

四半刻程待っていると目当ての当人が運良くグノーメと2人でやって来た。

「あら?サラマンダー珍しいわね?」

シルフのその口振りにウンディーネが茶々を入れた。

「ほら、あたしと同じ事言ってるよ、サラマンダーはもうちょっと顔を出す

べきだね」

「すまんな、口下手なので勘弁して欲しい、それよりもちょっと気になる事

が起こったので相談に来たのだが良いだろうか?」

「ええ、構わないわよ、どうせ皆暇ですもの暇つぶしを持ってきてくれるだ

け有り難いわそれで一体何が有ったのかしら?」

「朝方私のダンジョンで攻略を更新したパーティーが在ったのだ」

「それは大した者ね、何年振りかしら?」

「150年振りだ、だがその事が問題なのでは無いのだ、其奴はダンジョン

に入ってからと言うもの火魔法しか使っておらん、その事に疑問は無いのだ

が問題はその魔法が余りにもアンバランスなのだ、普通ファイアーボールは

魔力を込めれば込めただけ”赤い火の玉”が大きくなって行くだけなのは皆も

判っておるだろう?」

皆揃って首を縦に振っている。

「それが其奴のファイアーボールは”白い小指の先”程の大きさしか無いのだ、

あれは一体どう言う事なのだ?私はあんな魔法を知りはしないぞ?込めてい

る魔力の量は普通のファイアーボールと何ら変わらんか寧ろ少ない位だった

のだぞ?」

其れを聞きシルフは腕を組み黙考を始めた。

「・・・あたしの心の記憶だと・・それは多分・・魔力の密度が桁違いなん

だと思うわ、そこまでだと空気と岩石の重さの違い程在りそうね」

驚愕するサラマンダーはふと思い立ってそれを口にした。

「人族にそんな事が有り得るのか?群を抜いても空気の密度の違い程だと言

うのに、あれは初級魔法だぞ!あの者が超級まで使えるとすれば一体どんな

事が起こると言うのだ!?神は一体私達に何をしろと言うのだ!?あんな恐

ろしい化け物に挑めと言うのか?」

「それはお薦めしないわね、あたしの推測だけどこの星すらも”余裕で消せる

”と思うわ神に逆ら・・・う様なもの?!・・・サラマンダー、多分其奴は

”神”よ、それも飛んでも無く上位の、”私達の親”と同じ位のね、”この世界に

手を出せる”存在なんてどのレベルだか判るわよね?」

「そうか、何もするな、そう言う事なのだな」

「それは違うわ、何もするなでは無く、何も出来ないのよ、私達に出来るの

は多分見守る事だけだと思うわ、神の意志など私達に判る訳が無いのだから」

その後四大精霊は妖精族に対し”ハイエルフのセリア・トラーシュには何が有

っても手を出すな”と布告した。







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