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揺れ動く心 彼の決意

14日今日は銭湯のプレオープンの日

母様達には無料招待状を送っておいた、部下の人達には15日以降の無料券

招待状は王家、駐大使、伯爵、大臣、各ギルド長宛てに出してある。

あたしは父に釘を刺されたのでオープンには顔を出さない事にした。

”最近ダークエルフの情報局がお前の周りを嗅ぎ回っているから気を付けろ”

だ。

思い当たる事が多すぎるので自重している、暫くは自宅と会社の往復だけに

するつもりだ。

昔に戻った様に感じているのは間違いでは無く”彼”の境遇からだろう。

”あたし”のうっかりな性格は今更だが、それを可愛らしく思い自制を促して

はいない”彼”が居る、”彼”と”あたし”リアルに一心同体なのだから自分で自

分を甘やかしているだけかもしれない、最近”彼”に頼り切っている自分に気

づいた、また甘え癖が出たのかと思った、自覚出来るだけマシになったとは

思うが、”彼”があたしを愛おしく想っている心に甘えるのが心地良い、全て

を委ねてしまえばどれ程心地良い事か・・・

今ではあたしも”彼”を愛おしく想っている、寄り添えば”本当のひとつ”にな

れるのだ、”彼”もそれは理解している、しているからこそ”寄り添えない”、

心の比率が”彼”の方が上だからだ、寄り添えばあたしが消える事を彼は恐れ

ている、”愛する人を護りたい”と想っている”彼”は最近は意識の主導権を取

らなくてなって来ている、あたしには”彼”の心に秘められている想いだけは

判らない、いつかは全てを教えてくれる事に期待するしか無い、あたしもあ

なたを”愛している”のだから。



15日今日は朝から店番をしている、あたしは朝が弱いので出社するまでは

”彼”が主導で動いてくれてあたしは寝ている、店先の椅子に座るとあたしを

起こして”彼”は引っ込んでしまう、”彼”が出て来るのは時計の詳しい説明が

必要になった時だけだ、事務仕事でも”彼女”を出して出て来ようとしない、

どうやら”何か”をしている事は教えてくれたがそれ以上は教えてはくれなか

った。



16日エレナが朝から店先に入り浸り鬱陶しい時計に興味が無いのなら余所

へ行って貰いたいものだ、あたしに鍛練で負けたのだから、修行をしてこい

と言ったら”自分より強い奴とやらなきゃ鍛練になる訳ね~だろ?”と言われ

納得してしまった。

どの道暇だから良いのだが、今日混んでいたのは”銭湯”の方オープン2日目

では当然かそう言えば”彼”、今日は朝しか出て来なかったな~



17日今日は珍しく”彼”も朝寝坊してしまったらしい。

バタバタと身支度をして走って会社へ、”学生時代”が懐かしいよく遅刻しそ

うになったものだった?あぁ、これはあたしの記憶じゃ無かったわね、って

、あれ?”彼”、今日はもう出て居ないのね、珍しいわ、まぁたまには”わた

し”に通勤しろと言う事ね、判りました、”わたし”が偶には通勤しますとも、

何時もお任せでしたからね、ゆっくり寝ていてくださいね。

そしてその日”彼”は結局起きては来なかった。



18日 この日から”彼”は”知識と記憶”だけを残して目覚めなくなった。




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