元凶の一手
「どうだ?帰ったか?」
『・・・あぁその様だな、”雫の残滓”は感じないな、引き揚げたと見ていい
だろう』
「ふぅ~姿と結界の隠蔽に10人係りか、今度の嬢ちゃんは半端じゃね~な
バレるかと思ったぜ、毎月これじゃやってらんね~よ、全く。」
『それも今暫くの辛抱だ、この結界に穴が開けばこの大陸に居る者総てが自
由の身だ今回は上が手助けしてくれてるんだ、まず間違い無く大丈夫だろう
よ』
「でもさっきの嬢ちゃんは楽で良いよな、キッチリひと月置きに点検に来る
もんな、前の担当官なんざ、結構いい加減で、ここに10日位は張り付いて
居ね~といつ来るか判ったもんじゃ無かったからな」
『それは言えてるな、御陰で作業が捗るってもんだ』
「ある意味俺達を助けてくれてるってもんじゃね~か」
『そりゃちげ~ね~わ!アッハッハッハッハ』
「でもこの外には第2結界と”魔法地の結界回廊”と三重じゃねえか何とかな
るのか?」
『その辺は上が何とかするみて~だぞ』
「それでこの間聞いたんだけどよ、ここから出る条件なんだが半分位始末す
るって事なんだよな、そんな面倒臭~事やってねぇで全部焼き払った方がは
え~んじゃねえか?」
『相変わらず馬鹿だなおめぇ~は、全部焼き払ったら俺達まで死んじまうじ
ゃね~か、”雫を生み出す元”が無くなりゃ俺達だって生きてらんね~よ、今
は”死なね~程度”にしか俺らの器には入ってね~が自分で刈って行きゃ~溜
まるのも速ぇ~ぞ、何せ上の命令だ、指示が出れば下は邪魔しちゃ来ねえ、
指咥えて見てるしか無くなるってもんだ!好き放題、狩り放題!犯し放題だ
ぜ!!そうして満杯になりゃ俺達は”元天使”から”天使”に復活なんだからな
!!!』
南の大陸、ここは天界で重犯罪を犯した者を送り込む”天界刑務領域”である。




