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大正教教会

ハッキリ言ってあたしは神を信じてはいない。

エルフと大正教では信仰する神も違う、大正教は”原種七神と主神オーディ

ン”を祀っている。

エルフはその上の総括神で”あの駄女神”である、担当変えで名前も変わった

訳だが奉っているのは”前の名前”のままであるがあたしの預かり知らぬ事な

ので放っている。

”エルフの巫女”をやっている建前上、大正教主催の大礼祭で上神の信託を売

りに盛り上げる狙いで始まった催し物だ、基本的に神は”命令”はしない、こ

うしたらいいですよ~、ああしたらいいですよ~。程度である。

その行いが途中で頓挫しても”我関せず”で信託に応じないのだ。

信じろと言う方が無理が有るとあたしは思うが、ここの大司教はちょっと違

うらしい?なので余り会いたくは無いのだが、目的の為には仕方がない。

場所は北区七番街、中央高城を迂回して直進左側、ここにも避難民は結構居

た。

炊き出しもしている様で、まだ食べている人が数人居たが、給仕のシスター

はもう暇そうなのでとっ捕まえ、居場所を聞く事にした。

「すまないがノエラ大司教はどちらに居られるだろうか?」

『今はお昼過ぎですから事務仕事で事務所にいらっしゃると思いますが』

若そうだから知らんかと思ったが流石に教会の仕事の手順は判って居たらし

い。

ここの教会は事務所は別棟で本堂右側が孤児院、左側が事務所、中と外に扉

が有るので今日は外から行く。

扉をノックすると軽い感じの返事が有ったので開けて入って行く。

事務所中央奥で下を向いたままペンを走らせている、直ぐ前まで行き声を掛

けた。

「相変わらず精が出ますね、大司教様」

『おお、これはセリア様事務処理中とは言え失礼しました』

一応社交辞令は述べておく事にした。

「この度は、この様な災難に見舞われ御多忙とは思いましたが、御尊顔を拝

しに参った次第です」

『そんな・・セリア様にそんな事を言われたら、わたくし舞い上がってしま

いますわ』

そう、この人は神様よりあたしに懐いているのである鬱陶しい事この上ない。

人族なので年下だが、見た目は年上、二十九歳新進気鋭の遣り手である。

教皇を論破した逸話は記憶に新しい、時々付いて行けなくなるが。

あまり長居をすると縋り付いてくるのでさっさとその話をぶった切って話を

聞く事にした。

「所で話は変わりますが、こちらにはこの地の一年間の月日を記した様な物

は有りますでしょうか」

『そんな”ですます”調はお辞めください、わたくし悲しくなってしまいます

わ?』

(だから嫌なんだよ、アンタは!)

「判った、判った、頭撫でてやるから教えてくれるか?」

『ハイ!喜んで!とは言え実際日付だけを書き出した物は無いですね、この

中に有りますから』

と頭を指差して言いやがった。

(はいはい、分かりました頭いいんですね)

「じゃあ書き出してくれるか?」

『ええ、良いですけどどうされるのですか?』

「それは勿論”カレンダー”を作るのさ!」

ノエラはハテナマークを浮かべていたがさっさと書かせ”ヨシヨシ”をしてお

帰り願った。

明日はアルリアから西へ十ルーク程行った丘を越えた所に有る川へお出掛け。

川底に沈む砂から硝子質の砂礫の採取です。








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