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戦の行方

少し短いです(自分主観で)。仕事優先です、今日のアップはこの一編です。ごめんなさい。

明日も一編アップの可能性が濃厚です。生きる為ですので御容赦を。

二十二日朝、レオンはエルフの大使として王の執務室に来ていた。

実際の所、この話を持ち出すか昨日まで迷っていたのだが、そんなに迷って

いる余裕など微塵も無い事も理解していた、いくら娘の話とは言えど真偽も

定かに出来ない情報では大使として話をする訳にはいかなかった、しかし昨

日の娘の態度見て腹は決まった。

「陛下、アルリア王国として我が里に部隊の派遣要請を為さってはどうです

か?」

『其れも考えてはおる、しかし実際の所敵軍隊の斥候すら確認出来ておらん

、そんな状況で其方の里に要請を出し、いざ来ませんでしたでは要請を受諾

した其方の立場も微妙になると言うものではないのか?』

「陛下の仰りたい事は解っております、其れを踏まえた上で申しておるので

す”来なかった”で済めば良いですが”来てしまった”場合はどう為さるのです

か?我が里よりの所要日数はご存じのはず、敵が見えてからでは到底間に合

いませんぞいくら弱いとは言え向こうは部族総てが戦力、どれ程出てくるか

は判りませんが此方は城壁有っての戦力です、いくら何でも差が有り過ぎま

す。」

『で、其方の予想は?』

レオンは王の問いに暫く考え答えを出した。

「私の予想では三方攻めで来ると予想しています、クレア山脈中央を踏破し

南下、テレーザ手前で陣を敷きロミルダ、テレーザ、グリンデを牽制、釘付

けにしロミルダとグリンデを避け更に南下し挟撃に打って出るでしょう、エ

ルフを派遣するなら、ギーゼラ、ルイーゼ経由で兵を加えアルリア北西三十

ルーク地点に合計二万三千、東側はアルリア北東三十ルーク地点に、カミラ

、マルガ、リーゼルそして王都に三千残し総勢で二万三千です。

敵の予想兵力数は九万から十二万、綺麗に三分割されていれば望みは有りま

す。

エルフはアルリア北西三十ルーク地点までは大凡十七日、

最南アルリア軍はリーゼルから北東三十ルーク地点までは大凡八日です。」

『判った、派遣を宜しく頼む、この羊皮紙に判を押しておくゆえ

指示を書いて政務院に廻してくれ。』

「閣下、それでは他に示しが付きませんぞ、せめて宰相殿に」

苦言を呈するレオンに向け王は笑いながらこう言った。

『其方が怒れば吹き飛ぶ様な小国じゃ、こんな程度が丁度良かろう』

この時レオンは旧知の仲に信頼を示したのだろうと王を見て思ったのだった。




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