とある一日
割と平凡な一日です。
夕方テントへ戻ると父が居た。
あたしを見つけた様でおいでおいでをしている、何となく理由が判ったので
其の侭父に付いて行き二人で幌馬車の荷台に乗り込んだ。
父は軽く辺りを見廻し遮音魔法を掛け此方を向き口を開いた。
『昨日の話、間違い無いんだな?』
「はい、間違い在りません」
父は暫く黙考した後こう切り出した
『母さんを信じているか?』
「はい、母様も父様も心から信じております」
『わかった』
父はそれ以上何も言わずあたしをを誘いテントへと戻った。
久しぶりに家族全員で食事を摂り父からの誕生日の祝詞を贈られ家族団欒で
過ぎていった。
明くる日の朝、兵士数人があちこち走り廻り大礼祭が延期になった事を触れ
回っていた、今更感は否めないが中止にするよりは良いのだろう。
今日は昼過ぎの時刻合わせまで何もやる事が無い。
この辺には山も無いので採掘も出来ない。
欲しい資材が有るのだがこの世界に存在するかどうか確認しなければならな
い、まずはアリエスに聞く事にして炊き出し場へ”暫くはこの仕事”と言って
いたので居るはずだ。
行って見れば相変わらず鍋をかき混ぜている。
(そう言えば料理しているのは見た事ないな)
忙しいのは右腕だけなので其の侭話掛けた。
「やぁアリエス、ちょっと聞きたい事が有るんだがいいか?」
『お~セリア、構わんぞ~口は暇だからな~』「そうみたいだな(笑)、死
んでも弾力がある生物なんているか?後、固まった樹液に弾力が有る樹木と
か?」
『両方あるぞ』
「じゃぁ、燃える水とかは?」
『それも有るな』
「何処に行けば獲れるんだ?」
『南のリドの森かベリー山脈を超えた未開地だな、燃える水なら、エルザん
所でも買えるぞ?』
「えっ?そうなの?」
『そりゃそうさ魔法使えない連中はランプに油は要るからな』
言われて見れば当然な話でした、アリエスに取り敢えずエルザに聞いてみろ
と言われ弾性生物と樹木の名前を聞いてエルザ商会へアポ無し突撃!(古い
わ!!)で、結局居ませんでした、あたしの商会設立で奔走しているそうで
す、アベルさんが対応してくれたので取り敢えずランプ油の油質をチェック、
殆ど原油との事でナフサの含有量はバッチリでした。
でも樽売りだとやっぱり単価は高いので油田を探した方が良さそうだ。
因みに樹液は樽売り出来るそうで二樽発注、生物の方は捕っても食べられな
いし死体も腐らず無くならないので誰も捕らないらしい。
その内ギルドに発注してみるとしよう。
そろそろお昼、テントへと帰り昼食を摂る、塩味スープは飽きはしないが香
辛料は入手必須ですな。
食休み後日時計に移動し、時計との誤差を確認、時計が一時間遅い、調整
リューズを一回しして再度時計の針を十二時へ合わせる。
また明日のお昼、時間差からリューズの時間修正幅を割り出してその分廻せ
ば基本調整は終了、残るはそれの応用で月単位の調整です。
その後は商業ギルドと行政用のプログラム魔法陣の構築で、この日は終わっ
た。
明日は、野菜の収穫予定日、ちゃんと育ってくれてる事を願い眠りへと就い
た。




