揺れる心
暫くして何となく気付いたあたしはエルザとアリエスを引き連れ、会頭室に
連れ込み動揺を隠しカマを掛けてみた。
「どうかしましたでしょうか?」
『どうかって・・あれは何の魔法なの?』
(アリエスさん語尾の伸びが無くなってますよ~)
「何って、普通~の火魔法ですが?」
(ヤベ~言い訳が苦しい、汗が止まらん!)
『何言ってんのよ!Sクラスのあたしが知らない魔法が有る訳ないじゃない
!貴女がちょっっとなぞった木が一瞬にして炭よ?驚かない訳ないでしょ?』
崖っぷちに追い詰められて”その話はちょっとコッチに置いといて”と言った
らメッチャ怒られました、ハイ。
攻撃に転用出来る様なSクラス級の魔法はギルドへの登録が義務付けられて
いるからなのだがAで止めているあたしにはカードを更新したくない理由が
有る。
エルザはあたしがAで止めている理由を知っている、仕方が無いのでエルザ
を巻き込みステータスを公開した。
『なっなっなっ!何ですか!~これは!!!!』(だよね~)
沈黙を貫いていたエルザも流石にこれには驚いた様子だ、エルザに必死に目
配せしているのに気付いたのか声を上げた。
〖まぁまぁ、少し落ち着いて話を聞きましょう、事情が有る様ですから、そ
れを聞いてからでも遅くは無いでしょう?〗
アリエスを落ち着かせ、椅子に座ると取り敢えず公共仕事を優先する事にし
た、アベルさんを呼んで貰い先程の事を口止めし、上は実野菜、〇は葉野菜
、下は根野菜に撒く事を教え農家に配って貰う様手配をして貰った。
一段落着けば視線は当然あたしへと注がれる事となる。
会頭室辺りに人気が無くなったのを確認し、溜息混じりにあたしから切り出
した。
「例えばですがあの魔法がS級に認定されたとします、するとその使い手が
Sクラスかどうか検定されます、その際ステータス表示をあの”魔導装置”に
翳しギルドカードを差し込みます。
あの装置はステータス表示を基準に判定しギルドカードを書き換えます、そ
してカードの種類は木・鉄・銅・銀・金・プラチナ・黒です、プラチナはS
クラス、国に貢献する事を義務付けられています、そして黒は更に国家専属
で世界に公表されます、そして国から出る事は許されません、一生飼い殺し
です、更にあたしは世界で一人かもしれない”魔導錬金術師”です、それから
あの魔導装置はあたしが創りました、あのステータスを見てあたしはどのク
ラスに登録されると思いますか?」
暫く沈黙していたアリエスは魔導錬金術師に驚いた様子だったが頭を下げて
こう言った。
『・・すまなかった・・』
それを聞いてこう返したのだった。
「今日が最悪の日に成らなくて良かったですあたしの誕生日でしたから」
一辺倒では無いストーリー展開と構成を考えてます。ちょっぴりいいなとお思いならば
評価を御願いしたいです。




