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決断

セリアとアリーナは細かい詰めの話をしていた、そんな2人を目端にイレーネ

がフランカに話掛けた。

「ねえ、ねえお姉ちゃん、お姉ちゃんは今幾ら貰ってるの?」

「あたし?あたしの給金は月に金貨1枚だよ?」

「え?従者なのに事務職と一緒なの?」

「ちょっと違うかな~あたし達は服も食事も部屋代も武器代も全て商会持ちだ

し1人ぶっ殺せば銀貨20枚ずつ増えて行くしね~平均で金貨3枚位かな~」

「何それ、超高給取りじゃん」

「でも給金ってあんまり使う事って無いんだよね~使ってもこの戦闘服の改造

費位かな?」

「そう言えば皆メイド服だけど、それぞれ独創的よね?」

「だって皆、そこしかお金の使い道が無いから」

「ねえ、ねえ私も従者に成れないかな?」

「それはどうだろう?セリア様がお認めに成らないと無理だし~それより学校

はどうしたの?~」

「私は去年幼年校は卒業よ、妹の年齢位覚えて置きなさいよ」

「じゃあアイツらは?」

フランカは三女と四女を指差しイレーネに聞いた。

「お金が払えないから行って無いわ」

フと思い付いてセリアに尋ねるフランカ。

「ねえ、セリア様~学業補助金って有りましたよね~」

「ん?有るわよ、半額だけど?」

「じゃあ、コイツら2人御願いします、学校行けて無いんで~」

「判ったわ、言って置くわね」

「良かったな~お前ら、明日から学校だぞ~確り勉強してセリア商会に入るん

だぞ~」

「「頑張ります!」」

姉2人の話を聞いてすっかりその気に成っている妹2人であった。

「そんな事より私の従者の話は?」

「お前、彼氏居たよな?」

「居るわよ?」

「もうやったか?」

「何の話よ?」

「だから、もう抱かれたのかと聞いてる訳」

「そ、そんなの関係無いでしょ?」

「所が関係有るんだな~これが」

「それは・・・チュ~だけよ・・それ以上無いわ」

「嘘じゃ無いだろうな~嘘だと直ぐにバレるし下手をすると商会にも入れなく

なるぞ~」

「嘘じゃ無いわ、それにあそこに私と同い年位の子が居るじゃない」

扉からチラチラと見えるミラを指差しイレーネが宣った。

「あぁ~確かにアイツはお前と同い年だな~、でもな~お前彼氏と別れる気、

有る?」

「何でそう成るのよ、ここで手放したらお嫁に行けないわよ」

「多分だけどな、従者に成ったらその彼氏の所にお嫁に行く気は無くなると思

うぞ?~お嫁に行ったら従者は続けられないしな~」

「え?そうなの?」

「それに従者は乙女限定だし~」

「え?マジで?」

「セリア様は乙女かどうか、直ぐに見破るぞ?~」

「だ、大丈夫な筈よ!まだBまでしか行ってないから!破れていない筈だわ!」

「何だ、チュ~より行ってるじゃん、でも認められたら彼氏と別れるんだな?」

「別れると誓うわ!」

「判った、じゃあ聞いてやるよ、セリア様~コイツ従者に成りたいって言って

るんですけど~駄目ですかぁ~?」

「え?従者に?・・・・・・・・」

その反応にフランカは早とちりした。

「あぁ~お前もう乙女じゃ無いんだわ~残念~」

「え?そんな!私まだBまでしかやって無いんですけど!」

それを聞いてセリアが再稼動した。

「あ~御免なさいね、そう言う事じゃ無いの、貴女はまだ歴とした乙女よ、そ

れに従者としての素質も有るわ、ただ、その・・」

「その、何ですか?ハッキリ言ってください!」

「貴女は多分だけど、従者に成ると豹変すると思うの、それが悪い事では無い

のだけど・・・そう成った時に貴女が辛い思いをすると思うのよ、誰かが引き

継いでくれれば良いのだけど・・・」

そう言われて気付かないメンバーは既に居ない。

「セリア様、この中で放り込めば対応出来そうな人物は居るのですか?」

ティアがメンバーを見渡しながら問い質した。

「ん~そうね~やっぱり血筋かしら?この中ではフランカとクロエ位ね~」

「あっクロエおばさん、来てたんだ~」

「えぇ、外に居るわよ?でも従者にするならステージは皆と同じにしたいのよ

ね~でも今はお話の最中だから私は相手は出来ないし、フランカ1人では心元

無いし、クロエは眷族では無いし、困ったわ~」

ニナは固唾を呑んで聞き返した。

「それ程なんですか?」

「それ程に成るわね、人族がこの子と結婚したら、多分旦那さんは2年は持た

ないわね、だからこそ従者に成れば、貴女達に比肩する程には成るのだけど、

私に相手をし切れる自信は無いわ、従者に成って私のものに成った途端爆発す

るのは目に見えているのよ、そう成った時に今相手を出来るのは眷族に成った

状態のフランカとクロエだけね、それがどれ程続くか見当も付かないわ、逸材

なのは確かなのだけど、クロエが眷族に成る事を承諾しないと無理だと思うの

よ、クロエも同じ様な状態に成るからあの子を誘わなかったのはそう言う理由

が有ったのよ」

「でも、あたしは成らなかったですよね?~」

「フランカは少し弱いの、でも貴女を眷族にしたから、貴女の血族が判る様に

成ったのよ」

「あぁ~成る程~」

「言っちゃ何だけど、貴女のお母様の血筋ね」

「え?どうして私の血筋が関係有るのですか?」

アリーナが驚いてセリアに聞き返した。

「だって、クロエもそうだと成れば、クロエのお父様はアリーナさんのお兄さ

んなのでしょ?お兄様は子沢山なんじゃないかしら?」

「正解~」

フランカが呟いた。

「アリーナさんの血筋は普通の人族に比べて数倍夜の営みの欲求が強いんです、

旦那さんが絶倫だったから問題には成らなかったみたいだけど、本当は毎日し

たいのでしょ?と言うより絶倫だからお兄様の反対を押し切って結婚したと言

うべきかしら、自分も絶倫なのだから妹さんの欲求も理解出来ると思うのよね、

まぁ、ウチの商会で面倒を見る事に成ったのだから、もうどうでも良いのだけ

ど」

絶句するアリーナを他所にフランカとイレーネに告げた。

「兎に角3人で話し合いをしいて決めて頂戴、眷族に成る事で数倍所では無く

なるの、私には決め兼ねるわ」


その後、殆ど判っていないクロエを引きずり込み、隣の寝室での協議は1時間

半に及んだ。

3人の話し合いが終わった時、時刻は17時を回っていた。





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