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2人の策謀

テストーイ大陸南端、スプリガン地下神殿。

1人、テーブル席に座るフレイヤは目の前の紅茶に手を着ける事無く視点の合

っていない眼差しを虚空へと向けていた。

「ねえ、ユリア」

(何ですか?フレイヤ様?)

「私、落ちてしまったわ」

(みたいですね)

「流石に好きな人が目の前で他の女とイチャついたら、貴女でも同じよね?」

(どうでしょうか?私はリアルで見ていませんから)

「そうよね、私もここまで堪え性が無いとは思わなかったわ」

(向こうに2割しか無いせいではないのですか?セリアと彼の心も混ざってま

すし)

「否定は出来ないのだけど、私も女だったと言う事ね」

(だって最終的にはそれが目的ではないですか)

「それは違うわよ、あくまで副次的な事なのだから」

(そうなんですか?彼の子供は要らないと?)

「誰もそんな事言って無いわよ!」

(何故そこで怒るんですか?)

「だって何千年も待ったのよ・・・彼の子供が欲しいわ」

(でも第1夫人には成れないと思いますよ)

「そんな訳無いわ」

(どう考えても第1夫人はセリアでしょ?)

フレイヤは少し考えてから問い返した。

「第2は?」

(私ですね)

「どうしてよ!」

(彼はそう言う性格だからです)

「理由に成って無いわよ!」

(好きな割にはまだ彼の性格を理解して無いのですか?あぁ!フレイヤ様は今

まで落とす側でしたね、落とされたのは今回初ですか、私が思うにフレイヤ様

は第3夫人でしょう第4がティア、第5がニナ、第6がアリエス、第7がアン

ジェ、第8がエルミー第9がサラ、第10がフランカと言った所ですかね)

「まぁ順位何てどうでも良いわ、彼から寵愛を受けられるなら」

(2ヶ月に1度で我慢出来ますか?)

「そこは私のテクニックで魅了して見せるわよ」

(例えフレイヤ様のテクニックが断トツだとしても彼は順番を守ると思います

よ、無理を言えば短くは成るでしょうが、彼の仕事が其れだけに成ってしまい

ますね)

「貴女は不満じゃ無いの?」

(そりゃ不満ですよ、朝から晩までしていたいです、彼の腕の中で快楽を味わ

えるならそれが1番の喜びです、神話の中には数年間やりっ放しだったと言う

逸話が有る位ですからね、神に不可能は無いと言う所でしょうか)

「やっぱり2ヶ月も無い何て嫌よね~」

(そうですね、フレイヤ様を弄って遊ぶのもこれ位にしておきましょう、フレ

イヤ様はお忘れの様ですが、彼があの神位に成った場合どんな魔法が使える様

に成るかお忘れでは無いですか?)

「順番を入れ替える魔法?」

(それも良いかもしれませんが、違います)

「他の人がもう順番は終わったと満足させる魔法とか?」

(それも良いですが、違います、次元断層と時間停止が使える様に成ります)

「それが何の役に立つのよ、時間を止めても意味無いじゃない」

(頭が堅いですね、次元断層内は時間停止の影響を受けませんよ?)

「・・・・1秒未満の時間で」

(やり放題ですね)

「でも、彼が疲れてしまっては続かないわね」

(その時は私達が次元断層外に1度退去して、次元断層内で時間がたてば)

(「彼は復活している)」

「ユリア、これは今の所2人だけの秘密ね?」

(もちろんです)

この1人漫才を、時々室内を通るスプリガンに変な目で見られている事に全く

気付いて居ない2人であった。


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