大門さんは大悪魔
喫茶店を営む、常山家。
ごく普通の一般家庭だったその家に、突如現れた異形の大男。
蝙蝠のような羽を持ち、肌は夜のように黒く、頭部に生えた二本の角。あきらかに人間とは思えない彼は、常山家の人々に言う。
「我は、大悪魔……。さあ矮小なる人の子よ、願いを言え」
悪魔と名乗ったその異形は、笑う。地鳴りのように低い声で。
「なんでも叶えてやる。しかしその代わりに……対価は頂くがな……」
対価は、望みに応じたもの。それがどれだけ大切なものであっても、彼は奪う。
大悪魔であるが故に。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
常山家に偶然召喚された大悪魔、大門さんと周りの人たちを描いたハートフルなお話です。
随分前に作った小説です。拙いところもあるかと思いますが、暇つぶしにでもどうぞ。
ごく普通の一般家庭だったその家に、突如現れた異形の大男。
蝙蝠のような羽を持ち、肌は夜のように黒く、頭部に生えた二本の角。あきらかに人間とは思えない彼は、常山家の人々に言う。
「我は、大悪魔……。さあ矮小なる人の子よ、願いを言え」
悪魔と名乗ったその異形は、笑う。地鳴りのように低い声で。
「なんでも叶えてやる。しかしその代わりに……対価は頂くがな……」
対価は、望みに応じたもの。それがどれだけ大切なものであっても、彼は奪う。
大悪魔であるが故に。
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常山家に偶然召喚された大悪魔、大門さんと周りの人たちを描いたハートフルなお話です。
随分前に作った小説です。拙いところもあるかと思いますが、暇つぶしにでもどうぞ。