Good luck,night talk
夜、9時。風呂や歯磨き等を済まして、ようやく自分の時間を作れる。
「今日は早めに勉強終わったし、ちょっと電話かけてみるかな。愛花ちゃんにかけてみるかな。」
「もしもし?」
「もしもし、恵里だけど、今電話できる?」
「あー、ゴメン。今勉強中。悪いわね。」
「ああ、全然いいよ。」
勉強を理由にして電話を切った愛花。
実際、滝口中は宿題がとても多い。私立なだけあって先生が毎年変わらないからだ。
「世絆ちゃんは今日風邪で学校やすんだから...一年ちゃんにかけてみよう!」
「んー?恵里?」
「もしもし、今電話できる?」
「ゴメン勉強中」
「えっ!?」
「まあ嘘なんだけどね。」
一年の初っぱなから飛ばす嘘についていけない恵里。しかし、何とかして会話を繋げようとする。
「あのさ、なんで一年ちゃんは滝中に入ろうとしたの?」
「んー...」
少し考える一年。普通私立に入るには理由があるはずなのに、と苦笑する恵里。
「気分」
「気分!?」
驚いたように繰り返す。
「えっ!?何かやりたいこととかないの!?」
「あー、強いて言うなら、」
「言うなら?」
「音ゲー」
「なんで!?」
一年のマイペースに困惑する恵里。
「まあ実際いい高校いくためだけどね」
「ここ中高一貫だよ...」
ボケを素早く返す恵里。一年はとても楽しそうに会話をしている。
「まあ将来弁護士になりたいからね、いい大学行けるようにって。」
「ああ、ここ偏差値たかいからね。なんで弁護士になりたいの?」
だんだん慣れてきたのか、質問を返す恵里。それをうーむと考えてようやく一言呟いた。
「ドラマの影響!」
「えっ!?」
最後まで驚きっぱなしだった。
今日はちょっと過去最大級にストレスがたまったので紹介はなしです。
今回も駄文でしたが読んでいただきありがとうございました!