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おしゃテール!~少女達の日常~  作者: 瀬柳 千歳 
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プロローグ~春の訪れ~

四月。それは、春の訪れを告げると同時に出会いの季節である。

「中学かぁ。部活楽しみだなぁ...」

期待を抱く者もあれば

「中学かぁ、行動範囲広がったけど学校行きたくないなぁ」

不安や苦言を洩らす者もいる。

「いってきま~す!!」

勢いよくドアを開け、バタンとドアを閉める。彼女、納見恵里は今日から中学一年生だ。ランドセルという重い鎖から解き放たれ、鞄を肩に掛け、制服をきる。何もかもが彼女にとっては初めてだった。彼女が通う静岡県立滝口中学校はスポーツで有名だ。彼女も将来、テニスで稼いでいく、という夢を持っているためこの学校へ入ったのである。

「中学かぁ...格好いい先輩とか、上手い先輩とか、面白い友達とか...夢があるなぁ...」

そうこう考えている内に学校へついた。個人的にあまり知らない人とは話さないため、教室に入ったときは無言だった。入学式も終えて、学級開きとなる。班員は歳暮一年、角居世絆、江崎愛花の四人だ。担任による、

「まあ、コミュニケーションを早く取れるようになるには適当に座った方がいいよね!」という突拍子もない台詞で席がチェンジ。結果、この四人になった。まあまずは自己紹介になった。それぞれ名前、どこ小出身、好きなものを言うことになった。

まずは一年から。

「あっ、私歳暮一年っていいます。ぶっちゃけオタクです。理解してね。あー、どこ小か...?んーっと、めんどいからいいでしょ!好きなものは競馬とゲームとアニメ!以上!」

「相変わらずだな...」

世絆がツッコミをいれる。さて、次は彼女の番だ。

「私は角居世絆です。こいつと同じ滝小出身です。好きなものは、ゲーム...かな。よろしくね。」

「次は私ね。私は江崎愛花よ。隣の北小出身だわ。好きなものは動物だわ。よろしくね!」

「ツンデレかな...?」

「...」ピクッ

一瞬愛花が動いたが気にせずに恵里は自己紹介を始める。

(まあ、始めに印象付けとこう!)

「どうも、私は納見恵里です!南小からきまし...って、そんな所ないだろうがっ!」

場の空気が固まった。

(あっ、ヤバいどうしよう...)

その日、彼女は軽く引かれたそうだ。

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