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秘密

作者: 綾瀬えみ

秘密ばかりの人生は楽しくない。私はこの言葉を祖母から聞きました。

私は同じクラスの砂川俊に恋をしています。

ここまででもうありきたりなんだけど、先日、俊に告白しました。返事はNO。これは予想していた結果でした。

私は俊が他に好きな人がいることは知っていたから。

でも、諦めることはできませんでした。

俊のことはどうしようもなく好きだったんです。

諦めないと決めたときにこの気持ちは秘密にしておこう。そう心に決めました。

だって、迷惑かもしれないから。

告白してからも俊は普通に話しかけてくれます。そういうところが大好きでした。

でも今日は卒業の日。俊とは離れてしまう。私はそんな思いを抱えながら学校へ行きました。

みんなに送った最後の言葉は、

「卒業だから言わせていただきます。今までありがとうございました!」

という言葉でした。ありがとうという言葉は照れくさくてクラスのみんなに言ったことはありませんでした。

私はもう一個言わなければいけないことがある。

私は俊を呼び出し、自分の気持ちをすべて伝えました。

「俊のことがやっぱり好きでした。」

それが伝えられたから私はもう満足です。

やっぱり秘密ばかりの人生は楽しくなかったのかもしれない。そう思いました。


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