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王妃様

本当は別に無くてもいいけど私が主人公とヒーローをただいちゃつかせたかったから書いた話です

短め

「もうそろそろ来るんじゃないかしら」


「…え?」


私は今日、王妃様からお茶会に招待され王宮の庭園へ来ていた。

王妃様はたまに、こうやって王太子妃様や王子の婚約者を招待しお茶会をされている


銀色の髪に殿下と同じ碧眼を持っている王妃様は流石殿下の母と言うべきか、とても整ったお顔をしていて美しい。一つ一つの動きも優雅で見惚れてしまう。

そんな方と世間話をしている途中に突然よくわからないことを言い始めたので、私は気の抜けた声を出してしまった

もうそろそろ来るとは、どう言うことだ?


「あの、王妃様。もうそろそろ来るとは誰か他の方を招待されているのですか?」


「いいえ?今日は貴方以外誰も招待していないわ」


「?」


「ふふっ、まあもうすぐ来ると思うからすぐにわかると思うわよ」


私がなるべく表情に出さないように微笑んでいても不思議に思っていることがわかったらしく、王妃様は微笑んでくれる

流石国のトップの伴侶様だわ、と尊敬していると後ろから愛しい声が聞こえて来た


「母上、エミリア、ここにいたのですか」


私は反射的に振り返りそうになるが、それをギリギリのところで押さえ込む

動揺していることを悟られないよう、正面を向いたまま目の前に置かれているカップを手に取りお茶を飲みながら黙って話を聞くことにした


「御機嫌よう、ジーク。公務の仕事は終わったのかしら?」


「はい。エミリアがこちらへ来ていると聞いて急いで終わらせてきました」


その言葉を聞いて喜びそうになり、すぐに落ち着かせる。

ただ単に何か用事があったから来ただけなのよ、私に会いたかったからとかそういう理由ではないのだから。と自分に言い聞かせる


「というか、母上ならもうそろそろ私がこちらに来ることをわかっておられたのではないですか?」


「そうね。最近落ち込んでいるようだったから来るだろうなと思っていたわね」


なるほど、もうすぐ来るとは殿下のことだったのね、と1人納得する。


「なら最初から話す場を用意してくださるか来ることを伝えてくださればいいのに」


「嫌よ、自分のことは自分で解決しなさいな。私が手出しする必要もありませんわ」


いまいち何を言いたいのかよくわからないけど、話す場が欲しいってことは殿下は王妃様と何かお話したいことでもあったのかしら。しかも“来る”とわざわざ庭園を指定するとは…思い出話かな?

と会話の内容があまり理解出来ず2人がまだ会話を続けているのをよそに、一人で呑気に考えながら庭園へ視線を移すと見覚えのある場所が目に入る


ーーあそこは、確か…


「ということですので母上、少しエミリアをお借りしますね」


昔のことを思い出そうと庭園の一点をじっと見つめていると、突然殿下が私の手首を掴んできた

私はびくっと反応したが王妃様との会話に夢中になっているのか気づかれなかった


「むぅ、強引ね。せっかく久しぶりにお話できると思ってたのに」


3児の母だが、まだまだ若く美しい王妃様は頬を膨らまして少し拗ねた様子をしても可愛らしく見えてしまう。


「私も最近話せていなかったので、すみません母上。じゃあエミリア、行こうか」


そう言うと掴んでいた手を離すと代わりに差し出され、その手に自分の手を重ねると立ち上がり城の中へと連れて行かれる。

まだ挨拶していないと焦り、手を繋がれ歩いているので少しだけ体を反転させて「失礼します」と言って私たちはその場から離れた

読んでくださりありがとうございます‼︎


思ってたより長かったので切りました

続きは明日投稿しようと思ってますー

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