城と城
ストーリーが進まない!
天力の修行をどうするかの案が浮かばず二週間程過ぎてしまい,レポートを読み漁るだけの日々を過ごしてしまった。しかし、天力がどのようなものかの理解が深まったお陰か、かなり集中すれば自分の天力を感じ取れるようになった。しかし、それ以上は独学でやるのに危険が伴うと思っているため修行は進まない。
(けど、恵さんに相談したら止められる予感がするし……。やっぱりここでつまるんだよな~)
腕を組ながら悩んでいると、誰かが走ってきた…………否,突っ込んできた。突然のことで反応できず、跳ねられた。
「うわぁ!」
咄嗟に受け身をとることは出来たが痛い。
「いった~…………え~と,だいじょうぶ? ケガはない?」
声のした方を見ると、可愛らしい女の子がいた。
「だいじょうぶだよ。ケガはないから……キミはケガはない?」
「うん! ほんとにぶつかっちゃってごめんね」
申し訳なさそうに謝る幼女に何故か引っかかる。何処かで見たような……そんな違和感。しかし、今はその違和感を振り払い返事をする。
「いいよ,え~と……」
「っあ! わたしのなまえは,みずしろ あやかです! ねんちゅーのもりくみだよ!」
「あやちゃんだね! ぼくは、くじょう かいと。ねんしょうのもりくみです!」
水城 綾香…………つまり五城の子供。違和感はあれか。……え~と水城家の当主『水城 紗耶香』の面影があるからか。
「かいとくんだね! よろしく。わたしのほうがおねえさんだね!」
俺の方が年下と知り、何故か喜ぶ綾香ちゃん。そんな綾ちゃんと話しているとまた、誰かが走って? うん……走ってきた。
「やっとみつけた~。あやちゃんタッチ~♪」
「ありゃ? あっ! おにごっこしてたのわすれてた」
走ってきた子も可愛らしい女の子でみた感じかなりおっとりしていそうだ。
「ん~? あやちゃん,このこはだれ?」
「このこはさっきおともだちになったかいとくんだよ!」
「くじょう かいとです!」
「よろしくね,かいとくん。わたしは,うきしろ さおり。さおりってよんでね」
浮城ですか。これで月城以外の五城と知り合いになってしまった。………………なれたって言った方がいいのか?
「うん! さおりちゃん、よろしくね!」
この後、二人に誘われて鬼ごっこをした。
………………俺が入るまで二人で鬼ごっこをしてたみたいだが、楽しかったのだろうか?
次回からもっと時間がとびとびになるかも……。
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