私の小さな主様
今回は、玖城家の使用人である佐倉 恵さん視点です!どうぞ!
私の名は,佐倉 恵。玖城家に仕える使用人だ。私には、運良く天力という力を扱う才能があり、また運良くこの玖城家の使用人になることが出来た。
そんな私に新たな仕事が舞い込んできた。それは、玖城 快斗様の世話係である。
玖城に仕える者達は、残念なことに子供の世話に適した人間が少ない。そして、玖城の子供の世話を積極的にしようとする者はもっと少ない。理由としては、子供の世話の方が大変なのに(玖城の世話係は一人につき一人)給料は変わらない上に、玖城家当主である[玖城 暁斗]様の覚えが良くなる訳でもないためだ。
しかも、玖城家は代々異常なほど優秀な子供が生まれると言われていて、そんな子供が天力を暴走させたときに、無傷で止められる自信がないためでもある。故に、若手の私に回ってきたのだ…………玖城 快斗様の世話係と言う仕事が。
「大学時代に『あって困ることはないから』と言う理由で保育士の資格を取るんじゃなかった」
と、一時期後悔もしたが、今は後悔なんてしていない。快斗様は大人しく,聞き分けも良く,親が偉いからと威張りもしない子供だったからだ。大人しすぎるような気もするが、何だかんだ私になついてくれているし、今では自分の子供のように思っている。…………口には出せないが。しかし、そんな快斗様にも不満はある。それは、子供らしく無さすぎるところだ。子供っぽい所は有るにはある。最近では、幼稚園で友人ができるか不安そうにしていたし……。しかし、いつの間にか色んな事を調べたり、天力の扱いを一人でこっそり覚えようとしていて、はっきり言って心臓が止まりそうになった。天力については調べること,扱うことを禁止して、納得してくれたものの…………。
……………………………この事は忘れよう。
優秀といえども子供は子供。さて、私の小さな主様は今度は何をするのでしょうか。
「まぁ、何が起きても守って見せますけどね」
明日も楽しみです。
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