side??? 白銀の彼女
やっぱり難しいですね……(。-ω-)文章を書くのって……(ノ;≡ω≡)ノ
その日は、いつもと変わらない日だった。
ーーーあいつがやって来るまでは。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「ルーヴェルト様、本日の予定は会議が3つとロンディー公爵からの謁見がございます。」
隣を歩く側近の男、セイラスから今日の予定を聞く。それにしても、会議か………。会議はいいとして、問題なのはその後の貴族たちからの『うちの娘を正妃にどうですか』アピールだ。
「めんどくせぇ……………。」
思わず漏れてしまった呟きを、何のことか正確に察知したセイラスがそうですよと言わんばかりの顔をしているのが視界の端に映った。
会議室に着き、それから淡々と議題をこなしていると突然窓の外が暗くなった。この城の上空を何か大きなものが飛んでいったようだ。
この辺りにいる大きな空を飛ぶものといったら俺たち竜族だ。だが、王の住む城の上空を飛ぶ竜族などいるはずがない。
ざわめく貴族たちをよそに、俺は会議室を出てあの影を追いかけた。
外へ出るとすでに城の騎士たちが集まっていた。その中の一人が俺へ報告をしてきた。
「王よ!先程の影は竜族のもののようです!鱗の色は白銀でありました!しかし、王の住まう城の上空を飛ぶなんて愚か者は私めが捕らえて参ります!」
「いや、待て。俺が行く。」
怒りの表情を浮かべる騎士団長を制して、俺が行くと伝えた。驚く団長をよそに俺は黒竜へと変化し、白銀の竜を追った。
白銀の竜は疲れているのかフラフラと覚束ない飛び方をしている。これならすぐに追いつけると踏んだ俺は更にスピードを上げた。
しばらくフラフラと飛んでいた白銀の竜はついに下の森へと不時着した。俺も一緒に着陸し、白銀の竜を見つめる。
なんて美しい白銀なんだ。太陽の光をキラキラと反射する鱗はとても神々しく見える。その身に纏う魔力と雰囲気には、近くにいるだけで浄化されるような澄みきった力があった。
その美しい鱗も、偉大な翼も、全てを見透かすようなサファイアの瞳も、一目見てからいとおしくてたまらない。
白銀の竜は俺を威嚇するように唸り声を上げた。
《私に近づくな!!》
そのサファイアの瞳に怒りと涙を滲ませて彼女は叫んでいる。
《大丈夫だ。ここにはお前を傷つけるものはいない。俺がお前の全てを守ってやる。》
俺は、そんな彼女を夜色の翼で包み込んだ。彼女はしばらく暴れていたが、泣き叫び疲れたのかふっ……と人間の姿に変わった。人間に変化した彼女の体をを同じく人化した俺の腕が支える。
……………彼女の《私の家族を返して!!!》という悲痛な叫びは魂を揺さぶられるようだった。いったい彼女に何があったのだろうか…………。
俺は彼女を抱えたまま、騎士団の到着を横目に見ていた。