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FINAL・Story 【姉と僕の異世界譚】  作者: 粗品はカラシ
7/8

episode7 怖くない!怖くない!ほら!

前回までの”FINAL・Story”は.....


果敢にも熊もどきに挑んだシズクとクグイ、しかし、シズクが熊もどきの攻撃を受けて傷ついてしまう


傷ついたシズクを見て、何故か魔法を使うクグイ


クグイの支援も有って熊もどきを撃破した二人だった

【熊公side】


あの旨そうな肉が向かって来る


手に持っているのは、小さな金属


あの金属は知っている


この前に食った奴が持っていた物だ


あんな物で我を傷つける事は無駄なのに......


我は勝利を確信していた


そして、あの時の獲物の味を思い出す


あの、肉の触感


あの、骨の歯ごたえ


あの、血の滴り


あああぁぁぁ 甘美、食らった時に、奴が泣き叫び絶望の顔をしながら、命の灯が消える瞬間は、何よりも代えがたいスパイス


熊もどきは恍惚感で身体が震えていた


堪らず我も走り出したが足が動かない!?


振り上げた二本の腕が何かに阻まれる!?


ヒュン、ヒュン、ヒュン、 ナイフで風を切る音がする。直後にザッ、ザッ、ザッ、肉を裂く音が響いた。


ザッザッァーザッザッァー....ダァダァダァーーーーン


勝負は一瞬だった。熊もどきが光の粒子になって消えてゆく


崩れ行く身体を見ながら熊もどきは考えていた。


我は絶対的強者で有る筈なのに何故?


我よりも脆くて貧弱な生き物なのに何故?


何時もは我の姿を見て怯え震え絶望の表情をするだけのちっぽけな獲物なのに何故?


あああぁぁぁ!?


我は気づいた!?


触れてはイケない者に触れてしまった事に.....。


熊もどきの視界が黒く染まってくる  プツン



回想休話

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼




『やったーなの♪ 悪いガォーやっつけたなの~♪ これでお母さんの所に帰れるなの~♪』


「ふぅ~ なかなか手ごわい(熊公)だったけど、わたし達が揃えば、悪即斬よ! お仕置き完了! あの世でしっかり反省するべし!」


「姉さん! 何で変な口調なの!? あっ! 怪我は? さっきの攻撃で怪我を負ったよね? あわあわ!? ポーションを使って......って、道具袋(アイテムボックス)に何も入って無かった!ぁー? そ、そうだ! 薬草を探して....って、この世界の薬草はどんな形なんだぁー? ま、魔法、魔法、ギガ・ヒール! へっ!? 何で使えないんだぁー!? あわあわ!?」


「何をそんなに焦ってるの? わたしは大丈夫よ! これ位の傷はツバを付けとけば.....!?」


「姉さん! 何を言ってるの!? 女の子なんだから傷が残ったらどうするの!? それに破傷風や蜂窩織炎になったらどうするの!? あわあわ!? み、水で傷口を消毒しないと!? あっ!? くすり! くすりぃー!!!」


『クグイ~♪ どうしたの~? シズク、いたい、いたいなの~? リュミが治してあげるの~♪ えいっなの~♪』


シズクの身体が発光し傷が跡形もなく消える。


「はぁ~♪ リュミ、ありがとう♪ リュミって魔法を使えたのね? すごいわぁ~♪」


『これくらい、ちょちょいのちょいなの~♪ オロオロする誰かとは違うの~♪ リュミは出来る子なの~♪』


「くっ!?」ガクッ


リュミはドヤ顔でクグイを見た。


「あはっ♪ クグイもそんな事で落ち込まないの! リュミ、その子は大丈夫?」


「そんなこと.....そんなこと.....ね、姉さんを守る事が.....そんなこと.....あれ!? おかしいなぁー!? 目から水がぁ....」ブツブツ


『この子は()()()が癒したの~♪ だから大丈夫なの~♪』


さっきまで傷だらけだった身体は綺麗に治っていて青白い毛並みが艶々としていた


「そう~♪ 傷が癒えたなら大丈夫よね~♪ ほら、おいで!」


シズクが子犬もどきに近づき手を差し伸べた


子犬もどきは警戒をして牙を剥き出しに唸っている


『グルッ!? グルルルル!』


「ほら! 怖くない♪ 怖くない♪ ほらね♪ 怖くない! ねっ? おびえていただけなんだよね? ユパs......(ビィーーーーーーーーーーーーーー)」


『キャー!? 耳がイタイの~!? 変な音がするの~!?』


「ふぅ~ まさか!? 姉さんが某有名女優さんも大好きな、世界的アニメのセリフを言うなんて!? えっと!? 子犬の名前はテ〇って事は無いよね? 〇トって名前を付けたら偉い大人に怒られるよね!? それだけは何としても阻止しないと! 」


フンっと何かを覚悟するクグイだった。

作者 :えっと、シズクさん 他の作品のセリフを使うと怒られますよ!気を付けて下さい。


シズク:はぁ~?何を言ってるの?台本に書いてあるでしょ?わたしは台本通りにセリフを言っただけなんだけど?怒られるなら台本を書いた、あ・ん・た・が怒られるべき! ビシッ


作者 :だ、台本なんて無いのですが....「はぁ?」...ご、ごめんなさい。


シズク:ところで、わたしの華麗な物語【episode0】は書いてるの?わたしが爆乳だって、ちゃんと説明しなさいよ!←ココ大事!


作者 :.......................




次回【きみの名は.....?】

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