episode5 異世界のモフモフは危険
前回までの”FINAL・Story”は.....
無事に?妖精(仮)の名前も決まって森を進もうとしたシズクとクグイ
進む森の方から禍々しい声が聞こえてきた。
(GYAAAAAAAAA!!!!!)悍ましい叫び声が森中に響いた。
『ガォーがいるの!ガォーがいるの!たいへんなの!』
「はっ!?なに?この声は?何か嫌な予感がするわ!?早く行かないと!」
シズクは、疾風の如く走り出した。
「姉さん、待って!ガォーって魔物でしょ?キケンだから迂闊な行動は.......って、もう!?向こう見ずなんだからぁ」
クグイは急いで後を追いかけた。しかし二人の距離はどんどん離されて行く.....。
前衛職、後衛職の念珠を装備していてもLV1同士で、こんなに差が着くはずはない。
しかし! この差には訳があった.......!!!
幼少から武術の頂点である、皇流・三神派の鍛錬を毎日欠かさず師範代まで上り詰めたシズクに対して、幼少の頃は皇流・三神派の鍛錬をしていたが、今は絶賛引きこもり中のクグイでは、リアルの体力が違った。
シズクは、容姿端麗で文武両道 し・か・も、大財閥、皇グループ会長の一人娘(ケッ!ハイスペック!ペッ!ペッ!)
一方のクグイは、極度のコミュ症で引きこもり、もっさい髪型が至極残念だが、髪の毛を整えれば容姿端麗、しかも姉に似て頭脳明晰!(ケッ!DNA!ペッ!ペッ!)
閑話休題
ガサ、ガサ、バサッ、悍ましい声の場所まで来たシズクは「爆乳双剣の戦姫シズク只今参上!(ドヤッ)」特撮ヒーローのポーズを決めていた!
『光輝く妖精リュミ参上なの~♪』リュミもズバッと戦隊ヒロインのポーズをとっていた!
「ぜぇ、ぜぇ、ね、姉さん、はぁ、はぁ、走るのが、ふぅ、ふぅ、早いよ......。」遅れてきたクグイはポーズどころでは無かった.......。
「クグイ、遅いわよ! 明日からトレーニングしないとね! あっ!? ムキムキのクグイ.......。ひくわ~ ないわ~」
「姉さん、何を想像しているn『GYAAAAAAAAAA!!!』...なに?あれ!?」
『ガォーなの! ガォーなの! あれが悪いガォーなの!』
そこには3メートル近い熊によく似た魔物が何かに威嚇していた。
『GYAOOOOOOOOOOO!』
「何んだぁ、あの生物は!? ゲーム時代には、あんなモンスター出なかったよね? あれはヤバい! ね、姉さん、早く此処を離れないと!?」
真っ赤な目が三つで腕が四本の赤黒い毛皮が毒々しい熊もどき!? 見た者が全て嫌悪感を抱く形貌!その熊もどきに子犬?が牙を剥きだして果敢に挑む!
『グルルルル!ガウガウ!』
『GYAAAAAAAAAA!!!』バシッ!
『キュイン......グルルルル!』
熊もどきが、子犬もどきの胴体位ある腕を、五月蠅い虫を払う如く腕を振るう。子犬もどきは吹っ飛ばされるが、すぐに起き上がり牙を剥き出しに威嚇する。
『グルルルル!』
「あの子、勝てそうも無いのに果敢に挑む体貌は、昔のクグイみたいだわ! 姉さまは、あの子を応援するわ! がんばれ~!」
シズクが応援している横でリュミが怯え顔してクグイに何か訴えている
『クグイ、あれが悪いガォーなの! あの小さい子、死んじゃうの~! 助けてあげてなの!』
「えっ!?ムリ、ムリ、ムリ! 僕たち弱いんだよ! あんな腕で叩かれたらペチャだよ! 一撃でペチャだよ! ムリ、ムリ、ムリ、ほら、姉さんもリュミも早く逃げよう!」
顔を激しく横に振りながら、この場から逃げ出そうとするクグイ。
『グルルルル!ガウガウ!』
『GYAAAAAAAAAA!!!』パシッ!
『キュイン......グルルルル!』
先ほどまで騒がしかったシズクが静か佇んでいた。
プチ 「....け......な」
「姉さん、何?良く聞こえないよ?」
『グルルルル!ガウガウ!』
『GYAAAAAAAAAA!!!』パシッ!
『キュイン......グルルルル!』
プチ、プチ 「...ざけ.....なよ」
「ヤバい!?ヤバい!?ヤバい!?ね、姉さん、早く逃げよう!」
クグイの焦った声が聞こえて無い様に、静かに佇んで居たシズクが怒気を含んで目細めていた。
『グルルルル!ガウガウ!』
『GYAAAAAAAAAA!!!』パシッ!
『キュイン......グルルルル!』
プチ、プチ、プチ 「ふざけ....んなよ」
「ね、姉さん、早く行こう!?殺されちゃうよ!?」
クグイがシズクの手を引くが、その場から微動だにしない!
その時! 子犬もどきが無謀に突進した!
『ガウガウ!ガァァァァ!!!』
『GYAAAAAAAAAA!!!』バシッ!!!!
熊もどきに殴打された、子犬もどきが血をまき散らしながら三人の傍まで吹っ飛んで来た!?
「『あっ! 小さい子がぁぁぁ(なの)!!!』」
「もう大丈夫よ! あなたは良く頑張った! あなたの仇はわたしが取る!」
子犬もどきを抱き上げたシズクは慈母の表情で傷ついた子犬もどきを優しく撫でた。
「ゴラァ!熊公!キサマは絶対に許さない!死んで詫びろ!」
熊もどきに怒鳴るシズクのその身体からは真っ白な闘気が舞い上がっていた。
リュミ:あれ?今回はあたしだけ?シズクとクグイは?
作者 :は、はい。ちょっと事情が.....
リュミ:そうなの~?あたし一人ならギャラ(はちみつ)upを期待するの~♪
作者 :えっと....お財布の事情がありまs.....
リュミ:はぁ??? は・ち・み・つ!!!
作者 :..........はい(今月のお小遣いがぁ)