episode3 味方?敵?
前回までの”FINAL・Story”は.....
FINAL・Storyを挑戦する事にした姉弟だったが、転移の最中にバグが発生し見知らぬ草原に送られてしまった。
しかもLV1で装備も初期装備の二人は、この状況を脱出する為に森へと歩き出すが......。
『きゃははは♪死んだら終わりだよ♪』
「だれ?誰なの?魔物?」シズクは初心者のナイフを構えた。
突然の声に警戒レベルMAXで身構えてると、そこに....。
『呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン♪』
二人は声が聞こえる方を向くと、身長30センチ位の羽を生やした、半透明な人?フィギュアみたいな者が目の前に浮かんでいた。
「ねぇクグイ。ジャジャジャジャーン♪ってギリギリセーフ? いや、いや、アウトでしょ!?偉い大人達に怒られるわよね!?」
「えっ!?ね、姉さん。そこ? 突っ込む所そこ? もっと色々と突っ込む所があるでしょう?」
クグイは、毎度の事と思いながらも眉間に手をあてた。
「んっ? んんっ? クグイ? 頭が痛いの? 病院行く? あっ!? 病院ってどこにあるのかしら? そうだ薬を飲む? 胃薬しか無いけど、たぶん効くわ。 あっ! 薬を飲むなら用法・用量を正しく守ってね♪」
クグイは頭痛で何故、胃薬なのか? いやいや今は、その事を考えてる場合では無いと思い直しながら、この人?フィギュア?に色々と聞く事にした。
「はぁ....。えっと、ここはどこなの? 君は何者なの? 知ってる事があれば教えて欲しいんだ!?」
『う~んとね、ここはアルトティア♪ あたしは....たぶん、妖精かも? ねぇ、ねぇ、君達は迷子だよね? あたしが案内してあげるなの♪ 迷子だよね?(ドヤァ)』
「えっと....。 なぜ迷子って二回言ったの? それに、ドヤ顔で案内してあげるって言われてもねぇ。 はぁ、嫌な予感しかしないよ。 どう思う ?姉さん?」
「そうねぇ。 わたしも同じ意見だわ。 でも、いつまでも此処に居る訳にはいかないわよ。 村か町を探さないと、ご飯も食べられないわよ。」
『そうよ♪ 早く行こうなの! ほら、ほら、早く、早くなの! Hurry! Hurry!』
「う~ん、 Hurry! でも間違えでは無いけど、この場合は、 I want to go soon!の方が適切かもよ。」
「さ、さすが学園トップの姉さん。 伊達に3年間、生徒会長をしてないね! って今はそんな事、どっちでも良いよ。 それより妖精(仮)は、何か僕たちを急がせる魂胆があるように思うんだよね?」
クグイはズバッと指差し妖精(仮)に問い詰めた。
一方シズクは「そんな事、そんな事」とブツブツ言いながら膝を抱えて地面に何かを書いていた。
『きゃははは♪ こんたん♪ こんたん♪ こんたん? ってわからないけど、あたしを精霊樹まで連れて行って欲しいなの♪』
妖精(仮)は小首を傾げて上目遣いに二人にお願いした。
「姉さん、”精霊樹まで連れて行って”そんなクエストかイベントって【ゲーム】で有ったっけ?僕には記憶に無いんだよね....。【FINAL】だからなのかなぁ?新クエストなら攻略したいけど、今の僕たちには無理だよね。うん!断ろう!妖精(仮)、僕たちは此処に来たばかりだから、なるべく危険な所は行かn...「ちょっと待ったあああぁぁぁぁぁぁ」...。」
某告白番組ばりにシズクは大声で遮った。
「はぁ....。お姉ちゃんは悲しいわ。 人の説明も聞かずに、無慈悲にお願いを断るなんて.....。 あああぁぁぁ、小さかった頃の素直で純粋なクグイは、どこに行ったのかしら? わたしを見ると『おねえちゃま、おねえちゃま』って雛鳥の様に、後ろを付いて来たクグイ! 嵐になると枕を持って、わたしの部屋に来て『ピカッ!ゴロゴロってなるから一緒に寝て良い?』って涙目で聞いてきたクグイ! あんなにも可愛いかった子が、今では......。 そんな子にお姉ちゃんは育てた覚えはありません!!! よよよ(チラッ)」
『よよよ(チラッ)』
よよよと泣き真似をしながらチラチラとクグイを窺うシズクと妖精(仮)。
「うーんっと...。どこから突っ込めば良いのやら....。 はぁ、わかった、取り敢えず何で精霊樹まで行きたいのか? つか、何で妖精(仮)は、羽まで付いているのに一人で行けないの? 状況など説明してよ。」
クグイはジト目になりながら説明を聞く事にした。
『うーんっと、森にガォーが居いるの。 それでね、ガォーが居るとご飯が食べられないの。 だから、お母さんに教えないとダメなの。 でもね、精霊樹に行くまでにガォーがいっぱい居るの。 だから、一緒に行くの♪』
妖精(仮)は拙いながらも一生懸命に説明した。
説明に対してシズクはうんうんと何故か納得しているみたいだ。
「んんん??? ね、姉さん、今の説明で理解が出来たの? 僕には何が何だか良く分からないよ.....。 何でガォーが居るとご飯を食べられないの? ってかガォーって何? 魔物? けもn 「わかった! 一緒に精霊樹まで行こう! よし、行こう! 今、行こう! すぐ、行こう!」」
「まて、まて、まて、姉さん、いや、シズクさん、今の僕の話を聞いてた? ガォーってたぶん魔物だよ!? 危ないんだよ!? 僕たち、レベル1だよ!? 怪我しちゃうよ!? いや、いや、いや、死んじゃうよ!?」
「クグイ、何でそんなに心配してるの? 本当にクグイは心配性よね。 わたしなら大丈夫よ! それに、クグイは死なないわ、だって、わたしが守るもの」
根拠の無い自信を見せるシズクであった。
「それじゃあ~精霊樹まで行くわよ♪出発だぁ~♪『おぉーーー!』」
クグイの心配を他所に森を歩きだす二人+一匹?
さぁ~冒険のはじまり、はじまり
妖精(仮):ねぇ、ねぇ、やっとepisode3で森に出発したの....。精霊樹までちゃんと行けるかな?
シズク :ほんとうよぅ~!わたし達も元の世界に帰れるか、不安になってくるわぁ....。それもこれも、作者が思い付き(文才皆無)で書いてるから、設定やキャラがブレブレだし、話は進まないし、ギャラは安いし、足は臭いし、頭は悪いし、小学生の作文より劣るし、ほんと、ミドリムシみたい、あっ!ごめん、ミドリムシに失礼だったわ!
作 者 :も、もう、ゆるしてください。僕のHPはゼロです...。あっ、目から汁がぁ...。
クグイ :えっと...作者、が、がんばれ?
次回【大事なことに気が付いた!】