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レッツゴー……?
「私達は赤の他人でしょ?知ってるわけないじゃない。」
「……そりゃそーだ。お前、名前何ていうんだ?」
「私?私はツグミ。」
「ツグミ……ね。俺はフィース。よろしく。」
ツグミは、フィースと握手を交わしながらため息をついた。
「どうした?」
「……今追ってきたの、私のお父さんなの。」
フィースは、ふぅんと言うようにうなずいた。
「……なんでかなぁ……。私の存在って、そんなに負担になってたのかなぁ……。」
「ツグミは……今家に帰らない方がいいんだろ?」
「そりゃそうよ。当たり前じゃない。」
すると、フィースはにっと笑った。
「じゃあ、俺と旅に出よう。」
「……は?」