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2話
「え、本当ですか?何があって?」
篠田の言葉を聞き、むつが西原の方を向くと、すでに聞いていたのか、西原はむつの方を向いていた。
「篠田さん、まだこっちに居ますか?」
『えぇ…その宮前君と一緒に』
「でしょーね。ちょっと切りますね」
むつは篠田の返事を待たずに切り、西原に向かって手を差しのべた。携帯を寄越せという事らしく、西原は携帯を渡した。
「しろーちゃん?篠田さんと一緒で良いから、迎えに来て。あと、先輩も送って。どーせ車でしょ?」
『どこだ?』
「えーっとねぇ…」
むつは場所の伝えると電話を切り、西原に携帯を返した。そして、ソファーの上で体育座りをした。
「隠し事ばっかりね…あの3人ムカつく」
ぐいっと残っていたカクテルを呑み、空になったグラスをテーブルに置くと、むてはおかわりを頼んだ。




