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2話
部屋に入り着替えたむつは、うわーっと思いつつベランダを覗いた。そして、首を振ると洗面所で手を洗って冬四郎の隣に並んだ。
「掃除したでしょ?」
「掃除機と洗濯な。洗濯は俺のと兄さんのだけさせて貰った。お前のは触ってないから大丈夫だ」
「うん…しろにぃがあたしのパンツとかブラ干してるの想像したくないからね。悲しくなるもん。で、何作るの?手伝うよ」
「カレー」
「なら、辛くして。あ、茄子も使っちゃって欲しいな。あたしはサラダ作るよ」
冷蔵庫か茄子を出し冬四郎に渡し、むつはレタスやトマトを出すとザルにいれて洗い始めた。
「ん、なぁお前。俺の下着干したくせに自分のされんの嫌なのか?」
「そりゃそーよ‼下着なんて見られたくない」
「見られたら困るような下着か?」
むつはスリッパをはいたまま、踵で冬四郎の足をだんっと踏んだ。冬四郎は声を出さないものの、痛そうに顔を歪めていた。そんな2人のやり取りを晃は、にこにこと見守っていた。