表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
408/410

8話

晃を見送って車に戻ったむつは、後部座席に西原と並んで座った。そして、よろず屋に送って貰う道すがら、西原と冬四郎にも少し話をしていた。


「なぁ、奥さん生きてんだろ?何でだ?」


「え?あん時にむつが…」


冬四郎は気を使ってか、殺したとは言わずに言葉を濁した。むつは、駅前のコーヒーショップで冬四郎に買って貰ったらココアを飲んでいた。


「うん、焼いちゃったね。けど、あれは人形よ?…まぁ、あたしも後から気付いたんだけどさ。よく考えてみてよ、源太は取り憑くって乗っとるって言ってたくせに、しろーちゃんの姿をしてたんだよ?人形のくせに」


冬四郎はタバコを吸い始めていた。煙が車内に充満しないように、少し窓を開けていた。


「何もしなくても、その人の姿形を真似出来るんだなって思ったし…切ったのに血出なかったよ?本当に取り憑いてるなら、身体は生身の人間じゃなきゃおかしいわけよ」


「あ、そうか…それに、むつの刀じゃ人は切れなかったよな」


「そうそう。ってなればさ、奥さんどっかに居るなって思ったわけよね」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ