表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
39/410

2話

むつはお会計を済ませ、外に出た。いつの間にか、暗くなってきている。天気良いと思っていたが、今日は雨でも降るのだろうか。どんよりとして、少し寒くなってきていた。


急ぎ足でオフィスに戻ると、交代に颯介が休憩を取りに出ていった。こういう時、万年人手不足の会社は大変だよなと他人事のように思っていた。


食後にとコーヒーを入れて、ついでにキッチンでタバコを吸おうと火をつけた。山上がいつだったか運び込んで来た、折り畳みの椅子を出してそれに座った。換気扇に煙が吸い込まれていくのをぼんやりと見ながら、むつは1人考え事をしていた。


一口しか吸ってないのに、あっという間に長い灰になり床に落ちた。むつは仕方なさそうに、灰皿にタバコを押し付けた。そして、ティッシュを濡らして、落ちた灰を片付けた。


新しくタバコに火をつけ、むつはゆっくりと吸った。考えても何も思い付かないし、そのうち何に対して考えているのか分からなくなってきた。


「よしっ、仕事しよーっと」


誰も居ないが、自分に気合いを入れるつもりで要ってみた。だが、その気合いは、デスクに戻る頃にはなくなっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ