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よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
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7話

急に手を放されて、倒れそうになった山上は床に手をついて上体を支えた。むつは、膝をついて山上の横にしゃがんだ。山上を気遣うように、背中に手を回してはいたが、険しい表情のままだった。


「死にたかった?」


「…悪い事をしたと思ってる、だから出来る事があるならしてやりたかった」


「皆、心配してる」


日本刀を床に置いて、むつは客席の方を指差した。山上がゆっくりそちらに顔を向けて、初めて颯介も祐斗も居る事に気付いたようだった。


「あっ‼社長‼無事だったんすねーっ」


祐斗が嬉しそうな声をあげて、大きく手を振っている。その声につられるように、颯介も舞台の方を見て笑みを浮かべていた。


「社長の契約は白紙になった…人形壊しちゃったからね。だから、もう帰ろうよ」


「…お前の契約は?禿と契約したんだってな、俺のせいで」


「うん。大丈夫…動かなくなる見えなくなるは、暗示のような物なんだって。思い込みで、そうなるって…源太が教えてくれたから」


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