表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
371/410

7話

「くふっ……ふ、うふふふふふふふっ」


顔を上げたかずえは、むつをじっと見つめたまま笑っていた。


「はぁ、あは、あははははっ…はぁ…そんなに出すなんてね。わたしの事がどうのじゃなくて、自分の身の為なんでしょうけど」


1歩踏み出したかずえは、右手をふるってむつの頬を張った。ぱんっと乾いた音がして、むつは少しよろめいた。


「でしょうねぇ…お互い自分勝手で似た者同士、お似合いじゃねぇかよ」


むつもお返しと言わんばかりに、かずえの頬をひっぱたいた。かずえもよろめきはしたが、痛みは感じないようだった。


「肉体よ、肉体を手に入れたのに。痛みを感じないの、感情はあるわ‼けど、それに伴った痛みも何も感じない」


かずえは再びむつの頬を叩いた。


「源太も言ってたわ、痛覚ないって。ある意味便利なんじゃねぇの?これも…痛くねぇだろ‼」


むつも先程よりも強く、かずえの頬をひっぱたいた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ