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よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
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7話

舞台に降り立ったむつは、立っていた人形を押し退けて、山上に近付いた。床には布が敷かれていて、その上に寝転がされている山上を抱き上げると、微かだが呼吸をしているのが確認できた。


むつは山上を寝かせると、かずえの方を見た。真正面からちゃんと見るのは、今夜が初めてだった。


ふっくらとした女性ではあったが、目元や頬はこけている。出目金のように、ぎょろっとした目をかずえはむつに向けていた。


「うちの社長を返して貰います…旦那さんが山上との浮気を疑っておられますよ」


悩んだあげくに、むつはそう言った。だが、かずえは特に気にした様子はない。じっとむつを見ていた。


「禿との契約は?どこも持ってかれてないみたいね?」


「源太が解いてくれた。暗示だってね」


素直に言うと、かずえは客席の方に居る源太を睨み付けた。

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