表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
301/410

6話

少し考えるようにしてから、むつは頷いた。


「たまに、ある…やけに生き生きしてるくせに亡くなってる人居るよね」


死んでるのに、生き生きしてるという矛盾した表現ではあったが、祐斗は分かりますと頷いた。他の4人には、まったくもって分からないようで、微妙な顔をしていた。


「つまり?あの劇場に居た人間はむっちゃんと社長だけだったと?」


「ってなると、沼井夫人はすでに人じゃないって事になりますね…そんな事って、有り得ますか?」


晃は自分の言っている事に納得がいかないようで、腕を組んで唸っている。


「………」


考えも手詰まりになり、解決策も思い浮かばずで皆、黙りこんでしまった。


むつは、晃の足の上に顔を乗せて晃を見上げた。晃はそんなむつを、犬をあやすように撫でている。


「ねぇ、警視正殿。捜査の基本って?」


「ん?何だ急に…基本か、証拠集めかな?証拠から導き出される物が犯人に繋がっていくからな」


「証拠か…難しい。あたし自身が証拠よね?身体が不自由になりつつあるから…社長が目覚ましてくれたらなぁ」


「今の場合。夫人はさておき、証拠や確証より解決策だろ?お前がどうやったら、自分の身体を取り戻せるか、だろ?」


「契約は契約じゃない?ピザ頼んで、届いた、お金払いました。当たり前よね?受け取ってお金支払ったのに、やっぱいらなーい、お金返して。はできないでしょ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ