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よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
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6話

冬四郎は病室に颯介、祐斗、西原を入れると、むつの症状については言わず調査で何が分かっているのかを聞いた。すると、颯介が憑喪神と化した人形たちが、人間の願いを叶えるのと引き換えに人間の身体の一部を受け取っているという事を話した。


西原は、むつもその契約を結んでしまっている事を本人から聞いてはいたが言わなかった。山上と共に劇場から抜け出す為にとしか聞かされて居なかったのだ。だが、今のむつの様子をみていて、何か引っ掛かる事はあったようだが、口には出さなかった。


「で、俺たちに調べさせたのとどう繋がるのか…それはむつが説明してくれるな?」


起き上がっているむつは、冬四郎の足の上に座り背中を預けていた。


「社長をここに届けて、劇場に行ったの。忍び込むわけに行かないし、式神に行かせて人形を見たら…手に名前が書いてあったから…沼井と同じ症状の人が他にも居るんじゃないかと思ってね」


「つまり…?」


冬四郎が後ろから聞くと、むつは大きく息を吸い込んで一息に喋った。


「人形の憑喪神は1体じゃないの…沢山居る。そして、沢山の生身の身体を欲しがってる…劇場の何処かに山上の名前の人形もあるはず」


「だから、調べてこいと?人形を1体ずつみて、リストの名前と照らし合わせていくつもりか?」


「令状もないから俺も宮前さんも、そこに踏み込めないぞ?それに、その人形が大人しく座っててくれるのか?」


「あいつら、操り人形の癖に勝手に動く」


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