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6話
むつは山上と同じ藤原病院に搬送され、診察の結果は貧血とされた。祐斗は廊下の椅子に座って、むつの点滴が終わるのを待っていた。むつは病院に付いてから目を覚ましたが、点滴をし始める頃、また目を閉じてしまった。
祐斗は心細く思いながら、暗い廊下でむつが居る部屋の方を見ていた。
颯介にも西原も連絡はしたし、西原から冬四郎にも連絡がいったはずなので、直に3人とも来るだろう。
何度目かの溜め息をついて、誰か来ないかなと祐斗は顔を上げた。
山上を連れてきた時に見かけた若い医者でむつの後輩だという藤原は、他の人が集まってから話したい事があると言っていた。それは、どう考えても良い話ではなさそうだった。祐斗は、だんだんと不安ばかりが募っていった。




