表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
26/410

1話

「まぁ…いい。その方が都合がいい」


「都合?誰の?何の話をしてるの?」


晃の考えてる事がさっぱり分からず、むつはカウンターに肘を置いて手に顎を乗せた。


篠田と西原の視線を感じつつ、晃はふっと笑みを浮かべた。その笑みは、悪い事を考えている時の、にやっとした笑い方に近い。


「なぁ、むつ?」


むつが座っている椅子の背もたれに手を置き、くるっと回して自分の方を向かせた。


「帰りたいから、協力してくれ」


「何であんな社交辞令言ったのよ?」


「何か言わないと悪いかと…」


「なるほどね。まぁ良いけど…」


むつは意味ありげに晃をじっと見た。


「むつ、こういう時はな頬に手を添えるのが良いんだぞ?」


「ん?こう?」


首を傾げながらも、素直に片手を晃の頬を包むように添えた。


「で、見返りの話だろ?」


晃はむつの手の上に自分の手を重ねた。


「話すって事で、どうだ?冬四郎に少し話してむつに言わないじゃ不公平だしな」


「おっけ、協力する」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ