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よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
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5話

巻き付けた分を口に運び、もそもそと噛んでいるが、あまり美味しそうには見えなかった。


「食欲ないかも」


一口食べただけで、むつはスプーンとフォークを置くと、ドリンクバーで取ってきた葡萄ジュースを飲んだ。


「無理に食べなくていいんじゃない?夜はちゃんと食べようね」


颯介が優しく言うと、むつは素直に頷いた。


「夜って言えば…宮前さん来るんですよね?むつさんの家に?それともオフィスに?」


祐斗が思い出したかのように言うと、むつは何の事かと眉間にシワを寄せていた。


「あ…」


ようやく思い出したは良いものの、こくこくと頷くばかりだった。


「たぶん、オフィスにだと思う…何時に来るんだろ?」


「そこ、ちゃんと連絡取らないとダメじゃないですか?」


「だよね。電話してみる」


携帯、携帯と鞄に手を突っ込み、携帯を取り出した。だが、電話をする事なくテーブルに置いた。


「携帯貸して?充電切れてるわ」


あははーっと笑いながら、むつは西原に手を突き出して見せた。


「ばか、だろ」

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