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よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
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5話

「病人にする事じゃないと思うよ」


颯介に注意されるとむつは、少しむっとしたような顔をした。


「だって、むかつくし。藤原君が責任もって看ててくれるってさ…だから、任せる事にした」


山上を見下ろすように見ているむつの横顔は、ぞっとする程に無表情だった。怒ってるんだな、と颯介と祐斗、西原は気付いていたが何も言わなかった。


しばらく、むつは山上を見ていた。だが、ふっと肩の力を抜くと顔を上げた。


「ご飯いこっか」


むつがいつも通りの笑みを浮かべると、3人もほっとしたように笑みを浮かべた。


「何にします?」


「蕎麦とかどう?」


祐斗と颯介はにこにこしながら、話ながら病室を出ようとする。むつはまた、山上に視線を戻した。


「むつ?」


「うん、行くよ」


西原に呼ばれたむつは、山上から視線を外してようやく立ち上がった。

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