表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
241/410

5話

むつは自信なさそうに言った。そして、端に設置されているソファーの方に向かっていくと、座った。背中に回していた鞄を前にすると、中から人形に切った紙を取り出した。


「何するつもりですか?」


「昼間っから裏側に忍び込むわけにいかないわよ。だから、代わりに行かせる」


「式神で探るつもり?」


ぺらぺらの紙を手のひらに乗せて、むつはふっと息を吹きかけて飛ばした。ひらひらと落ちていく紙は、床に届きそうになると芯が入ったのか、しっかりと足で着地をした。


見守っていた颯介と祐斗に方に、指のない手を突き出してみせると、ぱたぱたと走って行った。


「遊ばせないでよ」


「可愛いでしょ?しばらく…この辺で時間潰そうか。裏側の構造が分からないから、どのくらい時間かかるか分からないけど。折角だし、適当に見てきたら?」


むつは見る気がないのか、颯介と祐斗だけが展示されている資料を見て回っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ