5話
颯介と祐斗で、ほとんどが作られた朝食を食べながら、むつは今日のとりあえずの予定を話始めた。
「あくまでも…予定だけど。先ず、社長を病院に運んで検査をさせる。先輩が付き添ってくれるってから、そっちは任せて」
「今日、土曜日ですよ?病院で検査って今日行ってやって貰えるんですか?」
「あたしの後輩が勤務してる病院でやって貰える事になったから、大丈夫だよ」
むつはスープにスプーンを入れて、そのまんまのミニトマトをすくいあげた。それを見て、ちょっぴり笑った。
「社長は先輩に任せて、あたしらは昨日の劇場に様子を見に行くよ。あと…今日の夕方には、しろーちゃんが来るから…もしかしたら、篠田さんも」
「何しに?」
「劇場の昨日の防犯カメラの映像を持ってきて貰う。昨日の前後の様子も見たいし、何か映ってるかもしれないからね…まぁとりあえず、そんなもんかな?今の所はね」
むつは、颯介と祐斗の方を見た。
「分かりました」
「なら、あとは状況次第でどうするか決めたら良いね。…ミニに5人も乗れるかな?」
「社長前に乗せて、つめたら大丈夫っしょ。…それより、トマト入れてって言ったけど…せめて半分にしましょ。これじゃ怖いわ」




