表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
221/410

5話

むつは照れたように、へへっと笑っているが、西原は冷静では居られなかった。言われている事は、分かっている。だが、どうにも理解したくない自分が居る反面、安心したような自分も居た。


「ん、待った。お前、玉奥って名乗ってたんじゃないっけ?」


「うん。玉奥は、本当の両親の姓。あたし養女なの、両親とは死別…ほら」


むつは財布から免許証を取り出して、西原に渡した。免許証には、しっかりと宮前むつと表記されている。


「何で、本名じゃなく…旧姓っていうか…玉奥を名乗ってんだ?」


「反抗心?まぁ…養子離縁したいってのもあってね。それは、宮前の両親にもしろーちゃんにも話してあるよ」


免許証を返して貰ったむつは、財布にしまった。そして、西原の顔をじっと見た。


「何つーか…悪いかった。立ち入った事を聞いて。けど、教えて貰えて良かったとも思ってる…ありがとうな」


「初めてよねぇ先輩がそうやって、個人的な事を聞いてくるのって…今まで、まぁ学生時代を含めて…興味持たれてないのかと思った時もあったから」


「いや、そうじゃない。聞きたくても、聞かれたら嫌な事ってあるだろ?お前はそれが多い気がしてたから」


「あ、それは正解。けど、もぅ大人だし、颯介さんと祐斗は知ってるから…ついでに、宮前晃警視正はうちの長男ね。全部、篠田さんには言わないでよ?先輩だから話したんだからね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ