表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
218/410

5話

「何で…そんな事したんだ?」


「あそこから出る為と社長が死にそうだったから。…次、あの人の所に手紙が届いたら、死ぬ。もうほっといても死ぬんだろうけど」


意外にもむつが、あっさりと答えると西原は何と返事をしたら良いものかと、口ごもった。


「あの劇場から出れそうになかったのか?それに、何で山上さんが?」


「まぁ焼き尽くしちゃえば良かったのかもしれないけど…働いてるスタッフとか観客が無駄に死ぬ事になるし。何か出れる自信無かったなぁ」


むつはタバコに火をつけると、立ち上がって、少しだけ窓を開けた。ひんやりとした夜の風が、カーテンを揺らしている。


「社長の事も分からない…一緒に居たはずの女がどうなったかも分からない。ってより、代償がどのくらいになるか分からないから、社長を連れ出す事だけを選んだの」


「何とか出来たら、目も耳も、山上さんも元に戻るのか?」


本当に分からないのか、むつはタバコを灰皿に置いて首を傾げた。今度は落とさずに、ちゃんと置けた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ