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よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
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4話

歌舞伎化粧柄のパックなんかは、むつも面白いかもなんて思い、手に取ったりしていた。


そして、ふっと顔をあげると壁には人形浄瑠璃の頭が沢山並べられていた。70種類くらいだかあると、資料展示室の説明で読んだな、と思いながら、むつは1つ1つの顔を見ていた。


こんな風に頭だけが並んでいるのも、何だか不気味ではあったが、所々なくなっているという事は購入する人が居るという事なのだろうか。


部屋の中で頭だけが、棚に飾られているのを想像したむつは、怖くて無理、と思いつつ素通りした。そして、ポストカードなどを見ているとレターセットを見付けた。白い紙にうっすらと桜や木の葉の柄のついた紙は、とても綺麗だった。


見本品を手に取ったむつは、親指と人差し指で紙をこすり感触を確かめていた。和紙だ。それも、沼井や他の2人の所に届いた手紙のように薄葉紙だった。


真っ白な物はないかと、むつが探しているとレターセットの下の方に、封筒も紙も白だけのものがあった。


むつは、レターセットを全種類と歌舞伎化粧の柄のクッキーを持ってレジに並んだ。



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