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よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
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4話

「公務員のくせにバイト?禁止でしょ?…けど、しろーちゃんと颯介さんにはうちに来たら良いって言って貰ってるから」


「ふーん?なら、俺も立候補しとこ」


「選択肢が増えて嬉しいわ…っと、そろそろ出ようか。先輩も戻らないとでしょ?」


「そうだな」


伝票を取ろうとすると、引ったくるように西原が取った。


「お会計別々にしてよ」


「はー?出すよ」


「なら、あたしが出す。経費で落としても良いし」


「それは、問題有りだろ?」


むつと西原が、お互い譲らないでいると、食事を持ってきてくれた大柄な女性が、ばしんっとむつの背中を叩いた。


「あんた、としちゃんに出して貰っときな。どーせ、女っ気ない可哀想な子なんだから、たまには良いじゃないの」


「いや、おばちゃん…失礼な」


西原は苦笑いを浮かべながら、伝票を持ってレジに向かっていった。むつは、じんじんと痛む背中をさすりながら鞄をかけて、ご馳走さまと声をかけて先に出た。




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