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4話
「としちゃんが女の子連れて来るなんてねぇ。にしても、もうちょっとお洒落な所に連れてって貰わないとねぇ」
「え?いやいや、そんな…ご飯の美味しい所でってお願いしたのはわたしなので」
定食を運んできた大柄な女性が、からからと笑いながらむつの前にぶりの照り焼きを。西原の前にフライの盛り合わせを持ってきた。
「あら?そうなの?でも、ここじゃねぇ…ムードもくそもないわよ」
あっはっはと豪快に笑いながら、女性が去っていくとむつは笑いを堪えたような顔で、西原を見た。
「としちゃんって…先輩いくつよ」
「うるさい。ここに来たら皆ちゃん付けなんだよ。けど本当に飯は上手い…やっぱりもうちょい綺麗な所が良かったか?」
すでに箸を割って、手を合わせてから味噌汁の椀に口をつけていたむつは、飲み込んでから首を振った。
「こーゆー食堂のが好きってのを覚えてて貰えて嬉しいよ。それに、美味しい。蟹が入ってる味噌汁なんて贅沢な」
小さく細い足を器用に歯で割ると、少ししかない身を取り出してむつは食べていた。




