表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
15/410

1話

京井に案内されて来た2人の男。がたいの良い穏やかな男は宮前 冬四郎警部補と坊主に近い短髪に眼鏡の西原 駿樹巡査部長は、篠田に向かってきっちりと腰を折って挨拶をした。


「忙しいのに呼び出して悪かったね。さ、座って。」


「失礼します」


冬四郎と西原も京井に上着を預かって貰い、むつの左右に座った。


「むつ、ずいぶんめかし込んでるな。後ろから見たら誰か分からなかったよ」


西原がにこにこと笑いながら、むつを上から下まで遠慮なしに眺めている。冬四郎も珍しい物を見るように、むつを見ていた。


「そうですね。いつもみたいに、びしっとした感じで来るかと思っていたので、わたしもびっくりでしたよ」


からかわれていると分かり、むつはしかめっ面をした。それを見て、冬四郎が咎めるように肘で小突いてきた。


再びやってきた京井が、冬四郎と西原のグラスにもワインを注いだ。


「京井さん?」


「その節は大変、ご迷惑をおかけしました。本日はわたくしが全ての給仕をさせて頂きます。よろしくお願いいたします」


「あ、いえ…こちらこそ」


深々と京井が頭を下げると、冬四郎も戸惑ったように頭を下げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ