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3話
カラフルな紙に包まれた箱をむつは、冬四郎に見せた。
「差し入れ」
「代理人からの?」
「代金は代理人。選んだの俺」
むつは興味なさそうに、テーブルに箱を置くと立ったままファイルから封筒を取り出して、手紙を見た。
書いてあるのも沼井の所に届いたのと同じ、せいりつという平仮名4文字だけだった。
「座って見れば?」
「いい。近付きたくない」
「は?俺に?…臭い?一昨日当直して駆り出されてたから風呂入ってないんだよな」
冬四郎は独り言のように呟き、無精髭がぽつぽつと浮かんでいる顎を撫でていた。
「は?一昨日って…うちに」
「うちに?」
「一昨日は、むっちゃんと喧嘩したんじゃなかったんですか?」
「うぉぉっ‼ひびった」




