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よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
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3話

地図を片手にペットボトルをぶらぶらと持ち、むつは山上の後を追っていたが何も楽しくはなかった。


山上の顔は1度しか見れなかったし、あとは背中しか見えない。女性の方はにしきりに山上に話し掛けているのか、横顔が見えた。山上らしくもなく、話をするのに相手の顔も見ていないようだった。


山上と女性は、ゆっくり歩きオープンカフェに入っていった。むつも後に続こうかとも思ったが、様子を見れそうな席はなさそうだった。外で出てくるのも退屈だと思い、さっさと2人の事は諦め来た道を戻り始めた。


欠伸も出るし、もう1ヶ所だけ回ったら帰ろうかなと思い始めていた。むつが行こうとしているのは、ここからでも歩いて行ける場所だった。


むつは、ポケットに地図を突っ込むとペットボトルを指で挟むように持ち、ぶらぶらと歩いていく。その後ろ姿は、気だるげな大学生のようでもあった。

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