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3話
しばらく話をした後、待ち合わせと同じようにむつは駅まで送って貰った。
「ありがと」
「こっちこそ、ありがとうな。何かあったらすぐに連絡しろよ?」
「うん、運転気を付けてね」
「おう、じゃあ…またな」
晃の車が見えなくなるまで見送り、むつはそのまま銀行に向かった。通帳を入れて記帳を行うと、すでに沼井からの入金があった。
本当に全額振り込まれると思っていなかったむつは、金額を見て嘲笑うかのように口を歪めた。
通帳をしっかり鞄にしまうと、とりあえず颯介にある程度の事を報告しようと、よろず屋に向かって歩き始めた。
「あ、むつさーんっ‼」
改札口の方から名前を呼ばれ、むつは振り向いた。聞き慣れた声に、むつはほっと笑みを浮かべていた。
「ゆーとーっ‼」
むつが手を振ると、仔犬のように青年が駆け寄ってきた。




